濃いめのだしとの相性は抜群だ。このほかには、白身魚のすり身に卵白や山芋を加えた練り物「はんぺん」やイワシなど、魚のすり身が原料の練り物「つみれ」などがよく知られている。

おでんのルーツとなった具材

煮込みおでんは、東京から広がり各地で進化を遂げていったわけですから、1位は納得のいくところです。海に囲まれたこの国、日本ならではの地域に根ざしただしと地元の具材を使ったバリエーション豊富なおでんは、日本が世界に誇るグローバルにしてローカルな“具ローカル”フードとして世界文化遺産に登録されても不思議ではありません

 このところ、「ご当地おでん」の東京進出も活発になり、いずれは日本が誇る“鍋メニュー”の王様として、世界進出する日が来るのかもしれない。

おでんのルーツと人気の具材は?

 そもそもおでんのルーツは古く室町時代に流行した拍子木形に切った豆腐を竹串に打って焼いた「豆腐田楽」。

みそおでんのルーツはみそ田楽で、愛知県ではみそをつけて食べる文化が根づいた
みそおでんのルーツはみそ田楽で、愛知県ではみそをつけて食べる文化が根づいた
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 諸説あるが、江戸時代にはファストフードとして江戸庶民に愛され、やがて明治時代には汁気の多いおでんに進化。それが大正時代に伝わったといわれている。

 今や国民食となった「おでん」。その中でも一番人気の具材として君臨するのは、やはり「大根」で、特においしいのは繊維が細くて糖度の高い冬大根。12月から2月まで、まさに今の時季が食べごろ。

 次に高い人気を誇るのが「玉子」。煮たばかりの固ゆでを食べるもよし、半熟を楽しむもよし、最後に黄身をだしに溶かして飲むもよし。おでんの「玉子」は実に奥が深いといえる。そして関西風のおでんでは不動の人気を誇る「牛すじ」が3位に続く。

 4位、5位には、だしがジュワッと染み込んだ油揚げとトロリとしたお餅の組み合わせが絶妙なハーモニーを奏でる「餅巾着」。そしてフワフワとした食感、タンパク質が豊富で低脂肪な、女性に人気の「はんぺん」が続く。


取材・文/島 右近