日本では依頼料が自由で自分を貸し出している「レンタルなんもしない人」も有名だ。「一人で入りづらい飲食店に同行してほしい」「周りには話しづらいことを聞いてほしい」など、彼にさまざまな依頼があることがSNSからわかる。
同じ映画業界にいても父とは違う道を歩んでいる
一方で、海外ではこのサービスは考えられない、と平は言う。
「レンタルのサービスを受ける人と提供する人の間に、揺るぎない信頼関係が必要で、ちょっとでも邪な考えがあれば成り立ちません。安全が保証された上で成り立つビジネスは、日本だからこそできるんじゃないかなと思います」
映画の中では平が演じる社長の意外な一面も描かれている。
「ビジネスに徹していた社長自身が実はいちばん寂しさを抱えていたんじゃないか。そういう複雑な人物像を意識して演じました」
映画はオール日本ロケだったが、HIKARI監督はアメリカで活躍しており、外国人スタッフも多く、撮影現場はインターナショナルな雰囲気だったそうだ。
「HIKARI監督の印象は、ひと言でいえばエネルギッシュ。アイデアがポンポン出てきて、実験的で、粘り強くて、本当に芝居が好きなんだなと感じました」
ブレンダン・フレイザーとの初めての共演も特別な体験になった。
「俳優としてうまいのはもちろんですが、ブレンダン自身の人のよさが、演技を超えて画面に出ています。ぜひ映画を見て確かめてみてください」
家族といえば、平の父親は故・平幹二朗さん、母親は佐久間良子で、俳優一家で育ったことが知られている。10歳のときに両親が離婚し、平は15歳で渡米。アメリカの高校・大学を卒業し、外資系企業に就職したが、27歳で俳優に転身した。
当時は俳優になることに大反対だったという佐久間だが、昨年はエミー賞の授賞式に一緒に参加していたところが放映され話題になった。
「授賞式に1名同伴できたので、母を誘ったところ、行くという返事で。でもあんなに母が画面に映るとは思っておらず、ニュースになっていて驚きました。母も喜んでいたので少しは親孝行ができたかなと思います」
父親は10年前に亡くなっているが、名優だった父の影を意識することはあったのだろうか。
「若いころは父と自分を比較したこともありましたが、今はまったくないですね。僕は海外で英語で芝居することを課題にしていますし、同じ映画業界にいても父とはまったく違う道を歩んでいるように思います」

















