コーヒーを飲むと太る?痩せる?

 コーヒーの淹(い)れ方によっては、コレステロール値が上がることもあるという。

「ノルウェーの研究で『コーヒーを飲むと、コレステロール値が上がる』という発表があり、大騒ぎになったことがあります。これはコーヒー豆をグラグラと煮出すボイルドコーヒーを飲んでいたから。

 ボイルドコーヒーに含まれる脂分がコレステロール値を上げるわけです。でもフィルターコーヒーであれば、脂分がフィルターで除去されるので、コレステロール値への影響はありません。また市販のインスタントコーヒーも、すでにフィルターにかけてあるので、心配ありませんよ」

 コーヒーを飲むと痩せる、という話もあるが……。

「コーヒーを飲むと、基礎代謝が上がります。カフェインをとりながら、運動すると痩せるというデータもあります。注意力や持久力を上げるので、スポーツパフォーマンスもよくなります。

 1500m走だと、カフェインのあるなしで4秒ぐらい差がつくという研究データもあります。コーヒーだけで痩せるとは言い切れませんが、運動とコーヒーはすごくいい組み合わせなんです」

カフェインのとり方を1日の中で工夫してみる

「コーヒーを飲むと頭がシャキッとするので、日中に脳をオンにするには、すごくプラス。その恩恵を受けながら、仕事をされている方も多いと思いますが、やはり睡眠への影響というマイナス面もあることを肝に銘じて、飲み方を考えていきましょう。

 日中に1、2杯飲んだら、夕方以降の3、4杯はデカフェにして、ポリフェノールをとりながら、カフェインはとらない。あるいは、カフェインを半分に抑えたカフェインハーフにする。これをわれわれはカフェインチョイスと呼んでいます」

 カフェイン摂取量を調整しながら、1日のリズムに合わせて飲むのが、健康をアップさせる賢い飲み方といえそう。

ポリフェノールをとるには、やはりコーヒーが一番
ポリフェノールをとるには、やはりコーヒーが一番
【写真】死亡リスク低下の要因とされる「ポリフェノール」摂取量

コーヒーはがんのリスクを下げる!?
 がんのリスクも下げるといわれるコーヒー。特にリスク低減のレベルが高いのが肝がん。1日3杯以上飲んでいる人はリスクが半分以下になるというい研究も。そのほか、乳がんや子宮内膜がん、脳卒中や2型糖尿病のリスクを下げる効果にも期待が。

福島洋一さん●大東文化大学教授/東京農工大学農学部農芸化学科卒業、同大学大学院修了後、ネスレ日本入社。ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、ネスレリサーチ東京、ウエルネスコミュニケーション室などに勤務。プロバイオティクスやコーヒー、抹茶の健康機能の解析などに取り組む。ネスレ日本・学術顧問。2022年より現職。
福島洋一さん●大東文化大学教授/東京農工大学農学部農芸化学科卒業、同大学大学院修了後、ネスレ日本入社。ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、ネスレリサーチ東京、ウエルネスコミュニケーション室などに勤務。プロバイオティクスやコーヒー、抹茶の健康機能の解析などに取り組む。ネスレ日本・学術顧問。2022年より現職。

教えてくれたのは……福島洋一さん●大東文化大学教授/東京農工大学農学部農芸化学科卒業、同大学大学院修了後、ネスレ日本入社。ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、ネスレリサーチ東京、ウエルネスコミュニケーション室などに勤務。プロバイオティクスやコーヒー、抹茶の健康機能の解析などに取り組む。ネスレ日本・学術顧問。2022年より現職。


取材・文/池田純子