では、どんな会話を心がければいいのか。五百田さんがすすめるのは、「共通の思い出+今の小さな幸せ」という組み合わせ。
同窓会は自分の人生を見直すチャンス
当時の先生や学校行事などの学生時代のエピソードで場を温めたあと、「最近はこんなことにハマっていて」「健康のために散歩を始めた」など、等身大の近況を添える。仕事などの成果より“自分なりに前向きに暮らしている”様子が伝わることが大切だ。
さらに、「否定しない」ことも重要。相手の思い出話が記憶違いだったとしても、「でも」と反論したり、「それは違うよ」と正しさを示そうとしたりする前に、まずは「そうなんだ」「面白いね」と受け止める。同窓会は再会を喜び合う場であり、心地よさを優先する姿勢が大切だ。
「久しぶりの再会だからと、学生時代のノリのまま話すのもNG。『太った?』『変わらないね』といった外見に関する言葉は軽いコミュニケーションのつもりでも、相手を傷つけることがあります。
ほめ言葉のつもりでも同様で、例えば『若いね』『痩せた?』という言葉も、相手によっては素直に受け取れないこともあります。同い年なのだから、変化しているのはお互いさま。優劣の会話につながりかねない見た目の話題は、避けたほうが無難です」
大切なのは詮索ではなく共感。「懐かしいね」「元気そうでうれしい」といったひと言が場の空気をやわらげる。今の母校の話題をリサーチしていったり、当時の写真を持参したりするのも盛り上がるきっかけになるだろう。
「同窓会は、単に昔を懐かしむ場ではなく、自分の人生を見直すチャンス。久しぶりに旧友と再会すると、過去の自分と現在の自分が自然につながり、これまでの歩みを客観的に振り返りやすくなります。旧友との再交流が、その後の充実感や人間関係の広がりにつながる可能性もある。せっかくの機会だからこそ、好印象を残す側になって、この好機を生かしたいものです」
同窓会で好印象を与えるポイント
●明るいカラーの服を選んで顔映りよく
●久しぶりに会う人には丁寧語がベスト
●ポジティブな話題を心がける
●一方的に自分の話をしない
●“見た目”の話は避ける
●尽力した幹事にはお礼を伝える
同窓会が不倫に発展しやすいワケ
久しぶりの再会は、懐かしさだけでなく、恋愛感情を再燃させる危険な一面が。同窓会がきっかけの「同窓会不倫」も少なくない。
「同窓会は若いころのキラキラしていた自分に戻れる瞬間です。地元に帰省したり、既婚者は家族と離れ、家庭や仕事のストレスから一時的に逃れ、高揚してしまう人もいます」(五百田さん、以下同)
さらに相手の素性を知っているので信頼関係が築きやすく、懐かしさからくる幸福感と、お酒の勢いで一気に親密になりやすいそう。
「そうした『魔法』の上にある感情は、盛り上がるのも早い。同窓会を楽しむのはいいですが、昔を美化しすぎる『過去厨』にだけはならないで。その時だけ楽しむと割り切ればいいですが、結果として人生を棒に振ることになりかねません」
古賀愛子先生 美容外科医。心療内科医。「Hana beauty clinic」(東京・新宿)院長。熊本大学医学部卒業。心と身体、両方にアプローチする医療を提供する。
五百田達成さん 作家、心理カウンセラー。親子や夫婦、職場など多様な人間関係を円滑にする方法を発信。近著に『会話IQ 本当に頭がいい人の話し方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。


















