目次
Page 1
ー ダウン症もその子の“個性”のひとつ
Page 2
ー 辛抱強く話を聞くことが大切
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ー この子のことを隠す理由がない
Page 4
ー ただ“スペシャルニーズ”があるだけ

 

「ダウン症だからいろいろできない……なんてことはない」2015年に生まれた長男・剣侍くんがダウン症だとわかったとき、元プロ野球選手のアレックス・ラミレスさんは、戸惑う妻にそう声をかけたという。成長はゆっくりでも、言葉を覚え、家事を手伝い、スポーツに夢中になる─。“特別”ではなく“その子のペース”を尊重して育った息子は家族みんなを前向きに変えていった。

ダウン症もその子の“個性”のひとつ

「息子がダウン症だとわかっても、妻・美保との子どもが無事に生まれた喜びのほうがずっと大きかったんです」

 そう話すのは元プロ野球選手のアレックス・ラミレスさん。2015年に生まれた長男・剣侍くんは、出産直後に心臓が悪かったため他院に搬送され、ダウン症と判明した。

「妻は初めての出産でしたし、ダウン症がどういうものかも知らなかったので、これからどうしよう……と不安な気持ちでいっぱいだったようです。だから僕は、ふたりの子どもとして大切に育てていけばいいんだ、心配いらないよと勇気づけていましたね」(ラミレスさん、以下同)

 そう思えたのは、アメリカに住んでいたころ、ダウン症の子どもを持つ家族と親しく交流していたからだという。

「成長や学ぶスピードはゆっくりだけど、本当にかわいいし、みんなと同じようにリアクションもする。一般的な子どもと何も変わらないんですよ。

 どんな子どもにも得意・不得意はあり、ダウン症もその個性のひとつ。僕はクリスチャンですが、神様から選ばれた両親のもとに、ハンディキャップのある子どもが生まれるという考え方があるんです。だから僕らは、神様から子どもを預かった幸せな夫婦なんだと感じました」