「身体にいい」とされる健康法を知ると、すぐに実践したくなってしまうもの。
「気持ちはわかりますが、気をつけてください。中には科学的根拠が乏しく、効果がみられないものも。それどころか、健康を損なうおそれがある情報も少なくありません」
そう教えてくれるのは、米国マウントサイナイ医科大学の老年医学専門医・山田悠史先生。あふれる情報の中から、「正しい選択」をするにはどうすればいい?
科学的根拠のあるもののみに注目すべし
「医師からすると、特にSNSに流れている健康情報は、8~9割は科学的根拠もなく信頼性に欠けます。そもそもSNSで健康情報を得ようとしないほうがいいですし、見たとしても、鵜呑みにしないのが最善です」(山田先生、以下同)
気になる場合は、山田先生が情報を見分けるチェックリスト“お・か・し・い”(3ページ目参照)を紹介してくれたので参考に。“有名人がすすめてたから”“推しが実践してる”という理由だけで選ばないこと。あわせて、みんなが勘違いしやすい健康情報について、科学的根拠のある正解は何か教えてもらった。
病気編
命を守るために知っておきたい「検診・予防」の真実
Q1 受けるならどっちを選択?
A、人間ドック
B、がん検診(国が推奨するもの)
正解は「B」
国がすすめる5種類のがん検診(胃、子宮頸、乳、大腸、肺)は、受診することで「がんによる死亡を防ぐ効果」が科学的に証明されている。
「検査の痛みや、被ばくといったデメリットを上回るメリットが確認されているため、まずは、がん検診を優先しましょう」
一方、人間ドックは多彩な検査を選べるのが魅力だが、実は「すべての検査が死亡率減少に直結する」という十分な証拠(エビデンス)があるわけではない。
「もちろん、がん検診を補完する形で、個人の不安に合わせて活用する意義はあります。しかし、まずは自治体から届くお知らせなどを活用し、確実に命を守るがん検診を定期的に受けることが基本です」
実は、日本では肝心な5つのがん検診の受診率が低く、特に乳がんと子宮頸がんの検診は、先進国の平均を下回っているそう。
「自治体のお知らせなどに従って定期的に受けて、命を守りましょう」






















