風邪の対処法「効果ない」ものも

Q2 帯状疱疹ワクチンは

A、なるべく打つ

B、打たなくてもよい

正解は「A」

 50歳を超えたら、帯状疱疹ワクチンの接種を検討すべき、と山田先生。症状の軽減や、その後長引く神経痛などを防ぐ効果が高い。

「それだけでなく、最近では帯状疱疹を防ぎ、副作用などから身体を守ることで、認知症のリスクを下げたり、老化を防いだりする可能性を示すエビデンスも充実してきています。接種後の発熱など副作用がやや重いといったデメリットもありますが、50歳以降の方には、非常にメリットが大きいワクチンです

 帯状疱疹ワクチンには、比較的安い生ワクチンと、ちょっとお高い「シングリックス」という不活化ワクチンがある。

「おすすめは、有効性が非常に高いシングリックスです。アメリカでは生ワクチンを接種済みの人でも、改めてシングリックスを打つようになっています。せっかく打つなら効果の高いほうがいいですね」

Q3 胃がん検診、おすすめは?

A、内視鏡(胃カメラ)

B、バリウム検査

正解は「A」

「私個人の見解は断然Aですね。内視鏡、つまり胃カメラを入れるほうががんを発見する精度が高く、世界的にもこちらが主流になっているからです」

 バリウム検査も、胃のさまざまな病気の診断には有効で、医師がすすめる場合は受ける意義が高い。ただし、がんを発見するという面では内視鏡に分があるということ!

Q4 風邪をひいたら「抗生物質」は

A、飲んで治す

B、飲まずに身体の回復を待つ

正解は「B」

 そもそも抗生物質(または抗菌薬)は「細菌」を殺す薬だ。一方、風邪やインフルエンザは「ウイルス」による病気なので、本来抗生物質を服用してもまったく効果がないのだ。

「もちろん、細菌性の肺炎や中耳炎などの可能性がある場合は抗菌薬を使います。風邪など効果が期待できない病気に抗菌薬を使用するべきではありません。

 腸内菌が死んでしまって下痢をするといった副作用が出ますし、本当に身体が必要とするときに薬が効かない耐性菌を生み出すリスクもあるからです。“風邪に抗菌薬”は、効かないだけでなく、デメリットが大きすぎるのです

 耐性菌は「薬が効かない感染症」の原因となり、これが抵抗力の弱い高齢者や持病のある人の命を奪うことも。

 もし風邪やインフルエンザで抗生物質を処方されたら、医師に理由を尋ねてみて。

「納得できる説明がない場合や、とりあえず出しておきますといった反応であれば、診断技量を疑うべきかも」

 通常の風邪であれば、それを治す抗ウイルス薬は存在しないので、睡眠をしっかりとって、身体の回復を待つようにしよう。

「風邪で薬が出なくても“せっかく病院に行ったのに損した”などと思わないでください。抗菌薬の効かない病気だと医学的にちゃんと診断してもらえた、と理解してくださいね」