花粉症、糖尿病の正しい情報

Q5 花粉症は

A、完治する

B、一度なったら治らない

正解は「B」

 花粉症などのアレルギーは「一度なったらもう治らない」というイメージがある。

「確かに、花粉症を完全に治すことは困難です。ただ、アレルギー体質を改善し、症状を大幅に抑える治療法はあります」

 それが、「舌下免疫療法(減感作療法)」などのアレルゲン免疫療法だ。これは、原因物質を少量ずつ舌下に投与して身体をアレルゲンに慣らす方法だ。

「数年がかりの治療になることもありますが、花粉症の症状が重く悩んでいる人にとっては、生活の質を劇的に向上させる、価値のある選択肢です。花粉シーズンに鼻炎を抑える薬を飲む以外にも、できる治療があることを知っておいてほしいのです

 アレルゲン免疫療法をしない人でも、マスク装着や掃除・洗濯の工夫などで花粉に触れない工夫はおすすめだ。

「花粉症に悩まされていた私ですが、花粉が飛んでこないニューヨークではまったく症状が出ません。アレルゲンに触れないことも重要ですよ」

Q6 尿に糖が出ていなければ糖尿病の心配は

A、ほぼない

B、リスクは常にある

正解は「B」

 尿に糖が出ていないからといって、糖尿病でないとは言い切れない。なぜなら、糖尿病があっても血糖値が一定ラインを超えていない限り尿に糖は現れないからだ。

「尿に含まれる糖だけでなく、血液検査の血糖値やHbA1Cの値に注目してください。これらが正常値を超えていれば『糖尿病の一歩手前』の黄色信号、あるいは糖尿病です」

 糖尿病を放置すると血管が傷つき、やがては網膜症や腎症、神経障害などの合併症や心筋梗塞などを引き起こしてしまう。早期から食事・運動療法や薬物療法による継続的な管理が必要だ。

 健康診断は毎年受けて、糖尿病の兆しをキャッチしたら、肥満解消や運動などのライフスタイル改善に取り組もう。悪化するとやっかいな病気なので、医師の指示にきちんと従うことが大事だ。

山田悠史先生 米国マウントサイナイ医科大学米国老年医学・内科専門医。医学博士。2015年に渡米し、高齢者医療を専門に診療や研究に従事している。著書に『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』(サンクチュアリ出版)などがある。
山田悠史先生 米国マウントサイナイ医科大学米国老年医学・内科専門医。医学博士。2015年に渡米し、高齢者医療を専門に診療や研究に従事している。著書に『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』(サンクチュアリ出版)などがある。
教えてくれたのは…山田悠史先生 米国マウントサイナイ医科大学米国老年医学・内科専門医。医学博士。2015年に渡米し、高齢者医療を専門に診療や研究に従事している。著書に『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』(サンクチュアリ出版)などがある。
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取材・文/鷺島鈴香