上坂についても、新垣結衣のような伸びしろを秘めていると語る。

フレッシュで透明感があり、いわゆる“正統派”の魅力を持っています。インタビューで見せる素直な印象とは裏腹に、芝居に入ると非常に深く、力強い表現を見せる。そのギャップが印象的です。特に内に秘めた芯の太さを感じさせる演技には特徴があります」(高倉氏、以下同)

演劇を学ぼうという強い姿勢も持っていた

 2人とも国民的女優レベルに成長するポテンシャルを持っていると太鼓判を押す。

日本大学芸術学部演劇学科に進学した直後の見上(本人インスタグラムより)
日本大学芸術学部演劇学科に進学した直後の見上(本人インスタグラムより)
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どちらも朝ドラの主人公に求められる“好感度”や“親しみやすさ”を兼ね備えた逸材です。『風、薫る』は医療を題材にし、世界中に混乱を与えたコロナ禍を思わせる描写もあるなど、難しい背景を持つ物語。だからこそ、見る人に癒しを与えられる魅力を持った見上さんや上坂さんのような俳優が起用されたのではないでしょうか

 将来が期待される若手2人は、どのような道のりを歩んできたのか。見上が当時、所属していた私立桐朋女子高校の演劇部で顧問を務めていた櫟木祥子さんに話を聞くと、当時から表現への意欲は際立っていたという。

中学まではスポーツに没頭していましたが、高校1年の途中から演劇部に入部したんです。当時の見上さんは、文化祭でバンド演奏を披露するなど、演劇に限らず表現することに精力的で、自分をしっかり持っている生徒という印象でした

 演劇部に入ってからは、ますます演じることの魅力に惹かれていった。

入部してまもなく、寺山修司の作品である『犬神』の舞台に出演したり、『高校生劇評グランプリ』というコンテストには応募して入賞し、オリジナルの脚本を書いたりと精力的でした。観劇しながら、その感想をノートに書き留めるなど、演劇を学ぼうという強い姿勢も持っていましたね」(櫟木さん)

 同じく演劇部の顧問を務める同校教員の天野彩さんは、次のように語る。

卒業生、それも演劇部OGの活躍をこうして見られて、とてもうれしく感じています。桐朋女子高校の演劇部には俳優を目指す生徒も多数おりますが、多くの生徒が見上さんのご活躍を知り、憧れて研鑽を重ねているようです。在校生一同、見上さんの活躍を応援しています