カーペットや畳は掃除機で念入りに掃除

 三大被害ゾーンだけでなく、リビングのカビ・ダニ予防も必須だ。

ダニは、人のフケや垢、髪の毛、ホコリ、食べかす、カビなどをエサにしていますから、それらが入り込むカーペットや畳に多く生息しています。ですからクーラーの除湿運転で湿気を逃しながら、カーペットや畳には掃除機をかけて入念に床掃除をしましょう。ただし昔の掃除機は、紙パックやフィルターの性能が低く、吸い込んだハウスダストを排気と一緒に部屋にまき散らすことがよくありました。現代の掃除機は、高性能フィルターや目の細かい紙パックで、しっかり捕集してくれますが、使用する掃除機にも注意が必要ですね。

 掃除機がけのほか、燻煙剤や殺虫スプレー、ダニ除けシートなどを使用するのもよい方法です。またペットの毛にも、ダニの大好物のタンパク質がついています。散歩後にかかわらずブラッシングなどをして抜け毛を防ぎ体をきれいにすることを心がけましょう」

 くしゃみや鼻水、咳などのアレルギー症状が出たら、なるべく受診したほうがいい、と大久保先生。

「花粉症の時季ではないのに、同様の症状が起こったら、カビやダニ、動物のアレルギーの可能性があります。アレルギー科はもちろん、症状に合わせて耳鼻科や呼吸器科で相談を」

 治療は薬を用いることもあるが、基本は環境整備。

家の中の物を減らして、なるべくホコリがたまらないようにします。ホコリの中にはカビやダニの死骸も入っていますので。例えば、いろいろな物をのせている棚がある場合、棚の上の物をどかして掃除しなければホコリだらけです。

 だからといって収納してしまうと、今度はその中が高温多湿になり、カビやダニの温床になってしまう。ですから生活で使うものは最低限にし、とにかく物を減らすこと。ミニマリストといわれる人たちは、実は空気環境のいい暮らしをしているのかもしれませんね」

 近年の気候変動で暑い日が多く“夏”が長くなった。湿度の高い状態が続くことから、より長期的なカビ・ダニ対策も必要になっている。

「高温多湿の時季も快適に過ごすには、人の出入りの多いところは空気清浄機、リビングや寝室は除湿で空気を乾燥させるのがいいでしょう」

 早めの対策で、ジメジメシーズンも健やかに乗り切りたい!