「過去にピエール瀧が麻薬取締法違反で逮捕された際や、沢尻エリカが有罪判決を受けた際には該当作品の配信停止に踏み切らなかったように、出演者個人の不祥事と作品そのものを切り分けるスタンス。不倫騒動が報じられた唐田えりかや永野芽郁が起用されるなど、『やらかし俳優の駆け込み寺』と言う人もいます」(テレビ関係者)
ともあれ、『軍師官兵衛』の世界配信をもっとも喜んでいるのは主演の岡田だろう。
「昨秋に配信されたNetflixオリジナルドラマ『イクサガミ』が世界ランキングで1位を獲得するなど、海外の視聴者からも非常に高い評価を得ました。その演技力とアクションが国際的にも通用することが証明されたタイミングで、代表作が世界に開放されるメリットは大きい。再び海外視聴者をクギ付けにすれば、国際俳優へのステップアップも期待されるところです」(前出・テレビ誌記者)
出演者の事情による配信停止は行っていない
一連の取り組みにおいて、過去に重大な事件を起こした出演者が含まれる作品をそのまま世界配信することの是非、および配信決定の経緯についてNHKに取材したところ、以下のような回答が得られた。
「NHKでは、NHKオンデマンドにおいて、動画配信サービスを購入していただいている利用者の声などを踏まえ、一部の出演者の事情による配信停止は行っておらず、外部プラットフォームに提供する際も同様です。なお交渉の経緯や、契約条件など具体的内容については、お答えできません。国や地域を越えてコンテンツが視聴される時代となっている環境変化を踏まえ、NHKのドラマ作品を、より広く世界の視聴者に届けるための一つの手段として、今回の取り組みの意義を位置づけています。 取り組みによって得られた副次的な収入は、質の高い番組制作やサービスの充実という形で全体に還元していきます」
出演者の事情による一律の配信停止は行わないという姿勢を明確にしたNHK。この判断を受け、今後は民放各局も「ワケアリ作品」をこぞってNetflixへ売り込みに動くかもしれない。

















