ランドセル選びのポイント
かつてランドセルは、親や祖父母が選ぶのが当たり前だったが、今は子どもが主体となって選ぶようになった。親と子どもの意見が合わず、店内で親子ゲンカが始まるのも毎年の風物詩だという。
「親はシンプルなものがいいけど、お子さんは派手なものがいいというケースが多いですね。ただ、親が無理やり買うことはなく『出直します』と言って後日改めて来店されます。話し合って意見を合わせて、納得したものを買われていきます」
この30年で大きく変わったランドセル事情。今後も変わっていく可能性はあるのだろうか。
「子どもの持ち物が変わることによって、ランドセルのサイズが変わるということは十分考えられます。例えば、タブレット端末の導入で教科書が減れば、もっと薄いランドセルにニーズが集まるかもしれません。子どもにとって使い勝手がいいものを追求するのがランドセルなので、学校に順応する形で進化し続けるのではないでしょうか」
林さんの考えるランドセル選びのポイントを聞いた。
「いちばんのポイントは、必ず実物を背負ってから選ぶこと。お子さんの体形によって、ランドセルの合う・合わないは確実にあります。ランドセルが合わず、肩に擦り傷ができてしまうお子さんもいるんです。靴を選ぶのと同じように、サイズ感、フィット感を確認してもらえたらと思います」
過熱する令和のラン活。5月がピークではあるが、この時期を過ぎても焦る心配はないと林さん。
「ランドセル自体は絶対に売り切れることはありませんし、必ず3月までにはお届けします。気に入ったものをじっくり探してみてください」
お話をうかがったのは……林 州代さん 一般社団法人日本鞄協会・ランドセル工業会会長。1957年創業のランドセルメーカーである「株式会社村瀬鞄行」会長。日本および世界に日本製ランドセルのPRに努めている。
取材・文/中村未来


















