1番バズったいじめられっ子がケンカで勝つ
同じく、5月に投稿された別の動画は30万近い「いいね」を獲得した。
「ゲームセンターで遊んでいるおとなしめの子にヤンキー風の人が突然絡んで、暴力を振るうのですが、そのおとなしそうな子にやり返されるんですね。これがおそらく今までで1番バズった投稿です。最後にいじめられっ子がケンカで勝つという。
一般的には、いじめられっ子って勇気がなくて相手に立ち向かえないことが多いのですが、この動画自体が彼らの希望になったんじゃないかなと」
賛否が巻き起こる中でもこうした行動を続ける原動力の1つは、自身の発信の効果を感じる瞬間があるから。
「“学校で急にいじめられなくなった”“校長先生がデスドルの話題をあげてから状況が変わった”という感謝のDMが来たこともあります。実際に警察や教育委員会が動いて、いじめの重大認定されたとか、けっこうありますね。そういう点では、まあまあ救えているんじゃないかなと」
しかし、“晒す”行為は私刑でもある。動画の主な提供者は被害者や加害者ではない第三者が多いそうだが、知らないところで自身がいじめられている姿を拡散されることを嫌がる被害者はいないのだろうか。
「被害者から消してほしいと言われたことは一度もないです。被害者側にはモザイク処理など、個人がわからないようにしているので、むしろ晒されたことを喜んでくれているんじゃないかと思っています」
一方で、批判の声も増えては来ているが――。
「批判自体は耳に入ってきます。でも、あまり気にしていないのが本音です。SNSに書かれているのも目にしますが、別に何とも思わないです。そこには興味がないので。今後、批判が無くならなかったとしても、活動は一生続けたいと思っています」
その強い意志は“いじめはなくならない”という思いがあるからだ。
「残念ながら、いじめって一生なくならないんじゃないですかね。ただ、手法にこだわりがあるわけではありません。いじめを世に知らしめるって別になんだってできるじゃないですか。世間には、僕と似たような動画を晒すアカウントも出てきましたよね。
ほかにも、政界に出て“いじめをなくそう”っていうスローガンを掲げたりとか、ネット上じゃなくていじめ撲滅の団体を作るとか、やり方はいくらでもある。僕もこの問題には、一生関わっていきたいなって思います」
現在は学生のいじめを扱うことが多いが、今後は大人のパワハラについても取り上げていきたいという磨童さん。その“正義”は、社会にどのような影響を与えていくのだろうか――。


















