年を重ねた自分に相応しい髪型を

ーー週刊女性の読者世代は、髪の悩みを抱えて、どういう髪型にしたらいいか迷っていることも多いです。

MA 40歳と50歳では老化において、すごく差がありますね。そして52歳あたりからは、直滑降で悩みが増える。

桜沢 いったいどうしたらいいのでしょう?

MA 年齢ごとに似合うスタイルは違うので、それを意識するといいですね。例えばボブですが、20代まではどんなボブでも似合ってしまう。30代は左右対称、40代もできれば左右対称のボブのほうが、お顔の老化は目立たない。ここまでは、最先端のモードなボブもいけます。

桜沢 ここから先ですね。

MA そう、ここからは対策が必要で。50代は直線的なボブだと、ちょっと寂しげで疲れて見えてしまうんですね。なので、ふんわりした優しげなボブ、そして60代には、フェイスラインや首が若々しく見えるようデザインされたボブがおすすめです。

桜沢 私は、最近はほぼ同じ感じの髪型にしていまして。

MA よくお似合いです。桜沢先生はお着物も着られるので、ご自身でアレンジできる髪型がいいですね。

桜沢 今の一番の悩みは白髪なんです。放っておくと、もう大変なことに。

MA 今はまだ若すぎるけど、桜沢先生は白髪もお似合いになります。色白のピンク系の肌で、目の色がダークで、服は黒やグレーがお似合い。なので70代後半あたりになったら、白髪にされても粋ですよ。

桜沢 そうなんですね。MAYUMI先生は?

MA 私は肌が黄色系で、目が茶色い。白髪は似合わないので、ハイトーンのカラーで染めています。服も似合うのは生成りやベージュです。似合う髪の色は、服のカラー診断と同じことがいえますね。

桜沢 なるほど、参考になります。今は白髪に悩んでいますが、いずれは真っ白にするのも憧れなんです。

MA 先ほどボブの話をしましたが、60~70代からは白髪をアシンメトリーで前衛的なカットにするのも素敵です。こんな素晴らしい漫画を描いていただいたお礼に、恐縮ですが、そのときは私に切らせていただけたら光栄です。

桜沢 それはぜひ! うわー、今から楽しみです! 

(取材・構成/小林延江) 


《PROFILE》
桜沢エリカ(さくらざわ・えりか)

7月8日東京生まれ。10代で漫画家デビューして以来、コミック誌やファッション誌など多方面で活躍。女性の心情をリアルに描写した漫画やイラストを数多く出がけるほか、そのファッションセンスでも注目を集める。『メイキン・ハッピィ』『シッポがともだち』など代表作多数。趣味は健康道追及、お買い物、バレエ、歌舞伎&バレエ鑑賞。

MISS ESSENCE MAYUMI(みすえっせんす・まゆみ)

岐阜県出身。コーセー美容専門学校卒。1988年名古屋に「MISS ESSENCE」をオープン。1995年に東京・青山に出店。2016年から早稲田大学招聘研究員として、カットによるアクティブ・エイジングを研究。美容師歴約40年でのべ100万人の顧客にカットや美容の知識を提供。10年連続年間個人売り上げ1億円超えが話題に。


《INFORMATION》
こまどりの詩 ~ビューティレジェンド四代記~』
 朝倉茉莉花は、東京・青山の老舗「朝倉椿美容室」の新人美容師。母の藤子、祖母の椿、曾祖母のキク乃が継いできた店の4代目として奮闘していたが、自信を喪失。実は、今は厳しい母の藤子も、若かりし頃は紆余曲折あってーー。美容業界を舞台に、昭和、平成、令和と人生を切り拓く女たちの物語。

『こまどりの詩~ビューティレジェンド四代記~』①②(主婦と生活社社刊 税込み各972円) ※週刊女性PRIME記事内の画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします
【写真】還暦目前とは思えない、美しすぎるMAYUMI先生

MISS ESSENCE MAYUMIさんの最新刊

『加齢を華麗に変える! MAYUMI美髪メソッド』(ハーパーコリンズジャパン刊 税込み1320円) ※週刊女性PRIME記事内の画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします