日本人の悩みにフォーカスした、「MAYUMI CUT」

MA 桜沢先生の漫画の登場人物は、みなさん素敵な髪型をしているのですが、どうやって研究されているのですか?

桜沢 私は、特に何かを参考にすることはないんです。でもそういえば過去に、若い女性たちが私の漫画を美容室に持っていって「これと同じ髪型にしてください」と注文する、ってことがよくあったようで、それがきっかけでファッション誌で特集されたことがありました。

MA わかります。実際に真似したくなるくらい素敵ですね。

桜沢 私自身の髪型は、カリスマ美容師ブームに翻弄されてきたといっても過言ではなくて(笑)。有名な方に切っていただいたこともありましたが、でも正直、それがすべて満足だったかというと……。

MA 男性美容師さんは、パフォーマンス的に見栄えもいいので、髪を「切る」というよりも「削ぐ」ことが多いですね。でも日本人のキューティクルは反りかえっているので、削ぐとバサバサになって疲れて見えてしまうんですよ。

桜沢 MAYUMI先生のカットは違うんですか?

MA 私がロンドンで学んできた結果、考案した「MAYUMI CUT」は、削がずに毛先まで太さを保って切るのでツヤが保てるんです。あと、前から見えるところは全部、前髪としてデザインして流線形になるように細かく切っていきます。なので日本人特有の悩みである絶壁をカバーしたり、小顔に見せることができます。

仕事中のMAYUMI先生 撮影/矢島泰輔
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桜沢 研究し尽くされているんですね。MAYUMI先生は先ほどお顔が長いのが悩みだったとおっしゃっていましたが、全然長くない……。

MA そう見せられるのが「MAYUMI CUT」(笑)。