冷え性、ダイエット、美肌に効く組み合わせ

●《冷え性対策》身体を温める食材で毛細血管の活性化

 カニカマのタンパク質は消化するときに体内で熱を生み出し、身体を温める。さらにオリーブやピクルスのビタミンEも毛細血管の血行をよくする。「カニカマは鉄や葉酸などの栄養素が低いため、レバーペーストやカキなどを食べ合わせて補いましょう」

・イチオシ(1)……+生ハム
身体を温め、冷え性や貧血を予防する葉酸、鉄、ビタミンB12が豊富。カニカマに巻くと見た目はオードブルのよう。

・イチオシ(2)……+キムチ
発汗作用のある唐辛子のカプサイシンで冷え対策。亜鉛が多いカキとカニカマを一緒に炒めると、より健康効果を期待できる。

・そのほか……+カキ/+オリーブ/+レバーペースト/+ピクルス

●《ダイエット》ポイントは食べ応え低カロリーで満腹に

 カロリーが低い食材と組み合わせよう。よく噛んで満腹中枢を刺激するのも、食べすぎやリバウンドを防ぐポイント。「のりで巻いたり、寒天ゼリーに入れるのもおすすめ」

・イチオシ……+大根おろし
カロリーが低いうえ酵素の「アミラーゼ」が消化を助けるので、腸内環境を整えられる

・そのほか……+焼きのり/+寒天ゼリー/+キムチ


●《美肌効果》おしゃれでおいしくビタミンをプラス

 柿、生ハムやアボカドにはビタミンC、B2、B6、ブドウには身体のサビを防ぐポリフェノールが含まれている。カニカマとピンチョスにすれば、見た目にもおしゃれ。

・イチオシ……+柿
カリウムやビタミンCが多い柿はカニカマとともにさいの目に切ってサラダに。

・そのほか……+アボカド/+生ハム/+ブドウ

●《筋力アップ》良質な筋肉作りにはWタンパク質が肝

 乳製品や大豆製品に多く含まれる良質なタンパク質が筋力アップには不可欠。軽い運動やウォーキング後の塩分補給にもピッタリ。1日数回、少量に分けて食べてもいい。

・イチオシ……+豆腐
カニカマをのせて食べればカロリーを抑えながら良質なタンパク質が一緒に摂取できる。

・そのほか……+牛乳/+納豆/+湯葉

●《アンチエイジング》血管から若返るビタミンA・C・E

 血管を健康に保つことが若さのポイント。老化や疲れの原因は活性酸素による身体のサビ。ブロッコリーや大根の葉など緑が濃い野菜は効果が高くカニカマとソテーして。

・イチオシ……+パプリカ
身体のサビを防ぐビタミン類がそろっている。カニカマを詰めて焼くのをおすすめ。

・そのほか……+ブロッコリー/+大根の葉/+オレンジ

《PROFILE》
管理栄養士/森由香子 ◎日本抗加齢医学会指導士。四谷メディカルキューブにて栄養指導などに従事。『間食ダイエット』(文藝春秋)、『老けない人は何を食べているのか』、12月12日発売の『免疫力は食事が9割』(ともに青春出版社)など著書も多数。