食事のとき、「むせやすい」、「一度に飲み込める量が減った」など飲み込みにくさを感じていませんか。低下した“飲み込み力”を簡単にアップできるストレッチをご紹介します!

食事中「むせやすい」原因は姿勢にあった!

 ものを飲み込む力、“飲み込み力”が低下する原因はさまざまですが、年齢とともに飲み込みにくさを実感している人は多いのではないでしょうか。飲み込み力が衰えると、誤嚥しやすくなったり、それが原因で誤嚥性肺炎を引き起こしたりするおそれもあるため、注意が必要です。

 近年、こうした飲み込み力の低下対策として、医療現場などで注目されているのが“姿勢の改善”です。

 最先端の科学とユニークな実験で日常の疑問を調査するNHKの人気番組『ガッテン!』では、飲み込み力の低下と姿勢の関係にスポットを当て、取材をスタート。すると、飲み込みにくさを感じている人は、姿勢が悪くなっていることがあるとわかったのです。

正しい姿勢(オレンジ色の部分が舌)
前かがみの姿勢だと舌圧が低下し、食べ物(黄色)が飲み込みにくくなる

 私たちがものを食べるとき、咀嚼してから食べ物を飲み込みやすい形状にして、食道に送り込んでいるのが「舌」。舌の力の強さを「舌圧」といい、食べ物を飲み込む力の目安になります。つまり舌圧が低下すると、飲み込み力が低下してしまうのです。

 舌圧が低下する原因の1つとして、食事中の姿勢が関係している場合があります。姿勢が前かがみになっていると、舌が下に引き込まれ、うまく飲み込めない状態になってしまうのです。

左はもも裏の筋肉を伸ばした状態、右はもも裏の筋肉が硬くなっている状態(イラスト/黒猫まな子)

もも裏の柔軟性が舌圧アップのカギ!

 舌がうまく働くためには、“よい姿勢”で食事をすることが大切。ただし姿勢は、意識してもなかなか直らないものですよね。

 そこでおすすめなのが、食事前に『もも裏伸ばし』をすることです。

 私たちの身体は、頭から足先まで、筋肉や骨を介して連動しています。そのため、脚のもも裏の筋肉を伸ばすと、もも裏とつながっている骨盤が前傾します。すると、脊柱や胸骨、筋肉が連動し、舌(舌骨)につながっている筋肉がゆるみます。これによって舌がうまく機能するようになり、舌圧がアップ。飲み込み力を取り戻すことができると考えられるのです。

 ただし飲み込み力の低下は、ほかに口まわりの筋力低下や、首の筋肉の硬さなど、さまざまな原因が考えられます。医師などと相談したうえで、お試しください。

『もも裏伸ばし』のやり方

前屈ではなく、骨盤を前に向けるイメージで行う。(イラスト/黒猫まな子)

【用意するもの】……椅子2脚、タオル1枚

(1)イスに浅く座り、もう1つのイスに片足をのせる。

(2)伸ばした足のつま先が上を向くようタオルで固定する。

(3)太ももの裏側に突っ張りを感じるところで30秒伸ばす。

(4)休憩をはさみながら、(1)~(3)を片足3回ずつ行う。

★ポイント★効果の持続は食事の時間程度。必ず食事前に行ってください。

*ひざが伸ばせない人は……

床にかかとをつけて伸ばしてもOK。この場合も、片足30秒を3回ずつ行ってください。(イラスト/黒猫まな子)

※座骨神経痛の人や、足に痛みが出る人は行わないでください。

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