目次
Page 1
ー 記憶をたどったエッセイを出版
Page 2
ー “母の助手”として台所に立った日々
Page 3
ー 賞味期限より自分の舌を信じてる
Page 4
ー ぬか床習慣で胃腸もお肌もいい感じ♪

「料理は好きです。もちろん、食べるのも好き。でも、それ以上にこの料理をどうすればおいしくなるかってことを、あれこれ考えているときがいちばん幸せ」

 そう話す、阿川佐和子さん(69)。

記憶をたどったエッセイを出版

 もうすぐ七十路に入るとは思えない若々しさの秘訣は、常日頃、プロの料理人たちによる美食を堪能しているから?と思いきや、実は、どんなに忙しくても週に4日くらいは家で晩ごはんを作って食べているそう。その腕前も相当なものだとか。

 何しろ、これまで食にまつわるエッセイを何冊も書き、レシピ集も出版。今年3月には、子どものころに食べた“母の味”を振り返るエッセイ本を出したばかりだ。食卓に並ぶのも、当然、こだわりの品ばかり?

「いやいや、そんなたいしたものは作ってないです。あんまりややこしい料理は、そもそも作ろうと思わないし(笑)。ただ、せっかく作るならおいしくしたい、というのが信条で。

 例えばカレーを作るにしても水で煮るより、ちゃんとだしをとったスープで煮るほうが、絶対においしくなる。だったら、やらない手はないでしょ?」

「カレーには思いつきで何でも入れちゃうから、あとで再現は絶対無理!」(イラスト/Asupan)
「カレーには思いつきで何でも入れちゃうから、あとで再現は絶対無理!」(イラスト/Asupan)

 前日に食べ残した料理のアレンジもお手のものだ。メインの肉料理が食べきれないとなったら、翌日、薄くスライスしてサンドイッチにはさもうか、それとも細かく切って焼飯に入れようか、しょうゆをかけて焼いたらおいしいかもしれない、トマト煮にしてもいいかも……と考え出すと止まらないのだそう。

「なんでもやってみたいタチで。まあ、人に言わせると、『阿川さんは本当にレシピどおりに作らないですねえ』ってことになるらしいけど(笑)。

 つい、自分なりの工夫をしたくなっちゃう。しかも、毎回その場の思いつきだから、あとで同じ味を再現するってことができない。まあ、おいしければいいよね?」