中華料理はとろみに注意

 とはいえ、外食は味つけが濃いめなメニューが多いため、やはり注意が必要。

例えば、天ぷらは天つゆに糖質がいっぱい。おでんも同様につゆは気をつけて。はんぺんなどの練り物は、案外糖質も塩分も多い。がんもどきや卵は低糖質なのでおすすめです

 和食に隠れ糖質が多いのに対し、イタリアンなど洋食のほうが糖質は避けやすい。

「イタリアンはオリーブオイルでシンプルに調理された料理が多い印象。最近ではフレンチも健康志向の高まりから、ハーブやスパイスで素材を活かした料理が増えているようなので、避けやすいといえるかもしれません」

 ちなみに、中華料理はとろみに注意。

天津(てんしん)麺や天津丼といった天津系やあんかけ類には、糖質の片栗粉が使われています

しょうゆやみそ、砂糖やみりんなど、和食に使われる調味料は糖質、塩分が多く、とりすぎてしまう傾向 ※写真はイメージです
しょうゆやみそ、砂糖やみりんなど、和食に使われる調味料は糖質、塩分が多く、とりすぎてしまう傾向 ※写真はイメージです
【写真】食のプロが警鐘を鳴らす「気をつけたい”糖質・塩分”メニュー」

 そもそも、糖質を避けるべき理由は、ご飯やパン、パスタといった炭水化物、つまりは糖質が多く含まれる食品を食べることで血糖値が急上昇し、それを下げるべく、インスリンが急激に放出されるから。

 インスリンは余った糖を中性脂肪に変える働きがある。お腹まわりのぜい肉は、糖質が引き起こすインスリンの放出こそが原因ともいえる。

血糖値の乱高下をグラフにすると、まるでスパイク(とげ)のよう。この“血糖値スパイク”は、肥満以上に深刻です。血管にダメージを与えて動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることになるからです」

 血糖値の急激なアップダウンは、眠くなったりイライラするなどメンタルを不安定にすることも。イライラ解消のために、脳はさらに糖質を欲しがるという悪循環に陥る。

お惣菜でもつい同じものを買ったり作ったりということはありませんか。それは使われている食材や調味料の糖質には中毒性があることが原因という場合もあります