最新の情報をアップデート!筋トレQ&A PART2

Q:運動が苦手な人のほうが筋トレに向いている?

A:「運動が苦手な人こそ、効果が出やすいんです」

「運動が得意な人ほど、無意識に全身の筋肉を連動させる動きをしてしまう傾向にあります。そのため、筋トレをしても負荷が分散してしまい実は筋肉がつきにくいんです。一方、運動が苦手な人や運動経験が少ない人は、ひとつの筋肉だけを動かすことが得意で、鍛えたい部位を効果的に鍛えることができます。

 さらには、筋トレ経験がない人は、正しいフォームを忠実に覚えようとするため、余計な動きを加えることなく効果が出やすい傾向もあります。未経験だからと壁をつくらずに、実践する価値がありますよ」

Q:筋肉がつくと病気の予防になる?

A:「体温を上げ免疫力をアップさせます」

「筋肉は熱発生装置でもあるので、減少すると熱の発生量が減ります。結果、身体が冷えやすくなってしまうんです。血液中には、免疫機能を担う白血球があり、体内に侵入したウイルスや細菌を無毒化する働きをしていますが、血流が滞り冷えると白血球の流れも妨げられ、免疫力が低下。

 そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまう。筋トレを行うことで、代謝が上がり身体の冷えを防ぐとともに、免疫機能をサポートできる、いわば“治療薬”みたいなものなんです」

※関節に障害や痛みがある場合は、必ずかかりつけの医師に相談をしてください

坂詰真二さん スポーツ&サイエンス代表。各種アスリートへの指導や後進トレーナーの育成に努めながら、雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)や自身のYouTubeチャンネルなど、多くのメディアで運動指導を行う。『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話 筋肉のギモンを専門家が解説!』(日本文芸社)など著書多数。

イラスト/内山弘隆 取材・文/小林賢恵