冷たいものをとりがちな夏は、内臓が冷えて腸の働きも低下しがち。実は腸には、全身の免疫細胞の約7割が集まっていて、腸の不調は全身の不調にもつながるといわれている。
病気に負けない身体づくりを
「身体の内側からお腹を温めてあげることが大切です。おすすめは、水に溶け出す栄養素を余すことなく摂取できるスープにすること。胃腸にもやさしく、夏にぴったりです」
と話すのは、がん専門医の佐藤典宏先生。なかでも、がん予防に科学的根拠のある“抗がん食材”を使ったスープが、腸の働きを助けるのに役立つそう。
「腸を整えることはがんなどの病気を遠ざけるのに大切。実際、腸に善玉菌を多く持っている人が住む地域は、大腸がんになる割合が低いこともわかっています」(佐藤先生)
抗がん食材には、食物繊維をたっぷり含むごぼうや長いもなど、善玉菌のエサとなる食材がたくさん。夏の疲れが出やすい今こそ、スープ習慣で元気な腸を育てよう!
ゆずこしょうの爽やかな辛みをきかせた
ブロッコリーの塩麻婆スープ
抗がん食材 ブロッコリー えのきだけ
・材料(2人分)
ブロッコリー……1/4株
えのきだけ……30g
木綿豆腐……1/2丁
鶏ひき肉……100g
酒……小さじ2
塩……ひとつまみ
顆粒鶏ガラスープの素……小さじ2
ゆずこしょう……小さじ1/4
片栗粉……小さじ2
・作り方
1.ブロッコリーは粗みじん切りにする。えのきだけは石づきを落とし、みじん切りにする。豆腐は3cm角に切る。
2.鍋にひき肉、えのきだけ、酒、塩の順に入れ、ふたをして弱火にかけ、3分ほど蒸し煮にし、ひき肉をほぐしながら炒める。
3.ブロッコリー、豆腐、水400ml、鶏ガラスープの素を加えて中火にし、煮立ったら火を弱め、5分ほど煮てゆずこしょうを溶き入れる。片栗粉を倍量の水で溶き、混ぜながらとろみがつくまで煮る。