運動も食事制限もなしで一生太らない痩せ体質になれる食事法は、ストレスフリーで何歳からでも始められる。痩せる仕組み、最強痩せ食材、身体と心を満たすレシピを詳しく解説!

筋肉量があれば基礎代謝も向上して脂肪が燃えやすい身体に

 ちょっと食べすぎても簡単に体重を戻せたころに比べ、大して食べていないのにどんどん太っていく摩訶不思議。そんな年齢に伴う体質変化はなぜ起こるのか。

原因は、女性特有の“痩せホルモンであるエストロゲン”の減少です。脂肪をため込みやすくなるほか、筋肉量が減って脂肪が燃焼しにくくなり、加齢とともに太りやすくなってしまうのです

 エストロゲンは、脂肪の燃焼を促して内臓脂肪がつくのを防いでくれる。しかし、更年期に入ると、急激に分泌量が減るため、身体に脂肪を蓄積しやすくなる。同時に、食後の血糖値を下げるインスリンの働きを助ける作用も弱まるため、余った糖が体脂肪となり、増えていく要因に……。

さらに女性は30歳を過ぎると1年で1%ずつ筋肉が減っていくといわれていて、筋肉量が減ると“基礎代謝”も低下します。体温維持や呼吸などで自然に消費され、1日に消費するエネルギー全体の約60%を占める基礎代謝量。これが落ちるということは、脂肪がなかなか燃えずに居座ってしまうイメージです

 基礎代謝がダメなら、運動でカロリーを消費するのはどうだろう。痩せるためなら、ランニングやジムで思いっきり汗を流せば脂肪も一気に落とせそうだが。


「食事の量を減らしたら抜け毛、肌荒れ、便秘になり、体重は停滞。しっかり食べることを実践したら、3か月で5キロ減ってミセスコンテストの大会にも出場できました」(40代・遠藤さん)

「食事の量を減らしたら抜け毛、肌荒れ、便秘になり、体重は停滞。しっかり食べることを実践したら、3か月で5キロ減ってミセスコンテストの大会にも出場できました」(40代・遠藤さん)

身体を動かすことで消費されるエネルギーは約30%、しかも運動で消費される量はさらに少ないんです。私も苦手な運動でダイエットしようとしましたが、一時的に体重が減っても汗で水分が抜けただけ。頑張ったごほうびに中華まんを食べて血糖値を急上昇させては、興奮状態になって食欲が加速。ハイカロリーなものを食べて栄養不足で太る、また運動する、食べる……を繰り返したことがあります

 苦しい運動で痩せないなんて、ストレスがたまるばかりの苦行でしかない。そこで人生中盤からの体重増と非効率なダイエットから抜け出すため、意識したいのが筋肉をキープする“貯筋”だという。

筋肉の材料になるたんぱく質をしっかりとって筋肉量を維持することが鉄則。女性は男性に比べて筋肉がつきにくいので、運動よりも食事からアプローチしましょう。筋肉量があれば、食後の体温が上がりやすくなりますし、基礎代謝も向上して脂肪が燃えやすい身体に変わります