姿勢や呼吸を意識するだけで変わる
食事以外にも気をつけたいのが、「身体のキホン」。
「デスクワークなどで長時間座りっぱなしが続いている人は、血流が悪くなり、骨格がゆがんでしまいます。さらに、腸がねじれ、腸内環境を悪化させる便秘の原因になることも。気づいたときに立ち上がって身体を動かすなど、ほんの少し姿勢を意識するだけでも違いますよ」
日頃意識していない習慣として、久持先生がもうひとつ指摘するのが「呼吸」だ。
「集中しているときなど、結構、呼吸を止めてしまっている人が多いです。しかし呼吸は、酸素を身体に取り込む大切な行為。疲れを感じたときは、数回、大きく深呼吸をしてみてください。深くゆっくりとした呼吸は、自律神経の働きを整え、血流を促すことで、体内に必要な栄養や酸素を巡らせ、老廃物の排出をサポートします」
そして、自分の健康状態を知るためにチェックしてほしいのが「血圧」だという。
「女性は閉経後、血圧が上がりやすくなりますが、その変化に気づかない人も多いのです。高血圧は動脈硬化を引き起こし、血管へのダメージが進行。その結果、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。血圧をこまめに測るだけでも、病気の早期発見につながるので、定期的に健康診断を受けましょう」
健康や長寿は、日々の積み重ねによって築かれるもの。厳しい決まり事でストレスを増やすより、時には自分を甘やかしながらも、長く続けられる「習慣」として身につけることが一番効果的だ。
「生涯現役でいたい」と話す久持先生のライフスタイルには参考になるヒントがギュー詰め。さっそくできることからマネしてみよう。