横浜F・マリノスのホームタウン「日産スタジアム」
横浜F・マリノスのホームタウン「日産スタジアム」
【写真】かつて泥酔・暴行事件を起こした元フリューゲルスのスター選手

 マリノスやアントラーズと同様、Jリーグ発足時のチーム「オリジナル10」として名を連ねた『横浜フリューゲルス』。現在はサッカー解説者、タレントとしても活躍する前園真聖氏(51)も所属した、マリノスと同じ横浜市をホームタウンとしたクラブだ。

 ところが1998年、親会社だった佐藤工業が経営不振によって運営撤退し、それにANA(全日本空輸)も追随。選手やサポーターも最後まで存続の道を模索するも、マリノスに吸収合併される形でチームは実質上の消滅へ

 そんなフリエ(フリューゲルスの愛称)を残すべく、横浜マリノスのチーム名に加えられたのが「F」のイニシャル。それでもフリューゲルスを諦めきれないサポーターらによって、1998年に市民クラブとして発足したのが『横浜FC』。翌1999年にはJFL(日本フットボールリーグ)への加盟が許可された。

 後の横浜FCといえば、“キングカズ”こと三浦知良選手(58)ら元日本代表選手の加入もあって、徐々にチームとしての戦力、運営も向上させて2007年にJ1初昇格。以降はJ2との昇格・降格を繰り返しているが、2025年シーズンは奇しくもマリノスと残留争いをしているわけだ。

マリノス買収をひそかに狙う企業

 2026年の売却をメドに各方面で交渉を進めるというマリノス。先のサッカーライターによると、売却先としてこんな情報も。

横浜DeNAベイスターズを運営する『DeNA』の動向が注目されています。野球に隠れて広く知られていませんが、同社は2022年にJ3『SC相模原』を運営するスポーツクラブ相模原の株を取得して子会社化。SC相模原の経営権も握っています。

 またマリノスとのコラボ企画も重ねているベイスターズだけに、同じ横浜市に本拠地を置くスポーツチームとしてサポーターも馴染みやすく、相乗効果も期待できます。本社は渋谷区ですが、総合的に見て土壇場でのDeNAもあると思いますね」

 いずれにせよ、クラブスローガンである『この街には、横浜F・マリノスがある。』が継承されることを、マリノス、フリエファンは説に願っているだろう。