更年期の症状が出ておかしくない年齢

 インスタグラムではトレーニング中の元気な姿をアップすることも多い熊切だが、実はここ数年、不調を感じることが多くなっていた。生理の量が少なくなり、疲れやすい、イライラする、身体がほてるといった症状があったという。

45歳なので更年期の症状が出てもおかしくない年齢です。婦人科に行って調べてもらったところ、女性ホルモンの値が低くなっていて、ホルモン補充療法を試してみることにしました。今は飲み薬と貼り薬でホルモンを補充していますが、顔色もよくなり、体調が整って、イライラも治まったんです

 ホルモン補充療法(HRT)は、欠乏したエストロゲン(女性ホルモン)を補う治療法で、のぼせ、ほてり、発汗、性交痛、気分の変調、関節痛など更年期に起こる症状を改善する治療だ。熊切の周りの友達にはまだホルモン補充をしている人はいなかったが、最近は著名人も更年期の治療について発信しており、治療への不安はなかったという。

「YouTubeでモデルさんたちが恥ずかしがらずに情報を発信している姿を見て、勇気をもらえました。もっと早くから始めている人もいると知り、副作用も知った上で、身体に負担がないなら始めようと決断しました。これからも人生は長いですからね

 自身が更年期のホルモン補充療法を行っているのを公表することで、困っている人に正しい知識が広まることを願っている。

ホルモン補充療法は閉経したり、症状の重い人が受けるものだと思っていて、生理が少なくなってきた時点で始める人が多いことすらも知りませんでした。治療は恥ずかしいことではないですし、老化を抑えてくれる面もあるので、気になる症状がある方は早めに婦人科に相談されるのがよいと思います