誰かと暮らすのは無理(笑)
美容も大好きだが、肌が弱いためスキンケアは洗顔と保湿を重視したシンプルなケアが中心だという。
「若いころは疲れるとメイクを落とさずに寝ちゃっていましたが、今は汚れを落とさないことで起こる肌へのダメージに気づきました。だから家に帰って顔を洗うことだけは、どんなに疲れていてもやるようになりました。保湿には馬油を使っていて、肌が弱い人にもおすすめです。保湿のため毎日のパックも欠かしません」
YouTubeなどからの美容情報はチェックしているが、すぐに取り入れるわけではない。
「クリニックやメーカーの宣伝と思われるケースも多いですし、どれが正しい情報か見極めるのが難しい時代です。自分で判断して、良さそうなものは試してみますが、情報を鵜呑みにしないよう心がけています」
2025年を振り返ると、幅広い活動ができたという熊切。
「歌手デビューができましたし、北海道日本ハムファイターズの始球式にも参加できました。自分の原点であるアイドルグループ『チェキッ娘』の仲間たちと一緒にテレビで歌えたことも楽しかったですね。思うようにいかないこともたくさんありましたが、全体的には幸せな年だったと思います」
2024年に持病のクインケ浮腫を本誌で公開したことの反響も大きかった。
「まぶたが大きく腫れている写真を出したことで、病気への理解が進み、同じ病気で苦しんでいた人から『勇気が出ました』と連絡をもらうこともありました。思っていたよりも同じ悩みを持つ人が多いことにも気づき、公開してよかったです」
一方で反省しなければならないこともある。
「最近、これをしたい、あれをしたいと口にしなくなってしまいました。どうせ言ってもできないし、と諦めるようになっていたんです。でも昔の自分がやりたいことをちゃんと口に出していたのを思い出して、来年は諦めずに挑戦し続けようと決意しています」
そんな挑戦のひとつがYouTubeの開設だ。
「テレビだとカッコつけたり、言いたいことを隠していたりする自分がいます。でもYouTubeでは本音で話せるトーク番組をやりたいです。もうちょっと自分をさらけ出して、本当の熊切あさ美をお見せできればと考えています」
最近は結婚願望がないことを公にしており、来年もその予定はない。
「パートナーは欲しいと思いますが、一人の時間が大切なので、誰かと暮らすのは無理(笑)。来年もマイペースで、疲れない程度に頑張っていきたいです」
「元祖崖っぷちアイドル」から息の長いタレントとして芸能界で居場所をつくってきた熊切。2026年の新しい挑戦が楽しみだ。
取材・文/紀和静
1980年6月9日生まれ、東京都出身。A型。1998年、アイドルグループ「チェキッ娘」のオーディションに合格し、デビュー。翌年、同グループ解散。以降、多数のバラエティー番組などで活躍。俳優として、映画『猫目小僧』(2006年)、『悪い女はよく稼ぐ』(2019年)、『愚か者のブルース』(2022年)などに出演。2022年、写真集『燦々』を発売。2025年3月にシングル曲『大嫌いだけど、大好きな人』でソロ歌手デビュー。
日程:12月3日(水)〜7日(日)
会場:東京・博品館劇場











