ライブは東京ドームで開催されることになっているが、なぜ日本一の収容人数を誇る国立競技場ではないのか。
BTSの芸術的哲学と通じている
「アジア最大の音楽市場だった日本の東京ドームは“アジアの星”ともいえる場所です。一方で彼らは、地固めで東京ドームを選んだのではないでしょうか。アジアのアーティストが日本で成功した証といえば、『NHK紅白歌合戦』への出場や、東京ドーム、武道館でのライブが挙げられると思います」(中山氏)
松谷氏は、今後のグループの展望について、このように語る。
「3月に発売予定のアルバム『'ARIRANG'』が、彼らの今後を占う試金石となるでしょう。韓国の伝統的な民謡をタイトルに冠することは、当然、民族的なアイデンティティーを意味し、それが欧米などでどう受け止められるかが、カギとなります」
ARIRANGは、朝鮮半島で最も愛されている民謡のこと。韓国では、第二の国歌のように、世代を超えて共感を呼ぶ歌といわれている。
「彼らは楽曲『IDOL』で、韓国の伝統衣装である韓服を着たことも。歌詞で母国の社会問題を扱うなど、韓国的なルーツを一貫して守ってきたんです。ARIRANGに込められた人間の創造性、共感、表現の自由などがBTSの芸術的哲学と通じているとも期待されています」(前出・音楽誌ライター)
兵役という避けられない空白を経て、再び7人が世界の前に立つ─。
なかやま・あつお エンタメ社会学者。Re entertainment代表。日本コンテンツの海外展開をライフワークに、研究・教育や行政アドバイザーなども務める。著書に『推しエコノミー』など
まつたに・そういちろう ジャーナリスト。専門は文化社会学・社会情報学。映画、音楽、テレビなど文化やメディアを幅広く取材・執筆。著書に『SMAPはなぜ解散したのか』など











