かゆみはかかずにまず冷やす

 かゆみが生じると、かきむしりたい衝動に駆られることがある。

かゆみは痛みよりも耐えがたいこともあります。でも、かいてはいけません。なぜかというと、かくことで皮膚が刺激されて炎症が悪化してしまうからです。その結果、かけばかくほどかゆみが強くなるという悪循環に陥ってしまいます」

気をつけて!「キケンなかゆみ」のサイン
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【写真】病気かも?見逃したくない「キケンなかゆみ」のサイン

 かくことには次のようなリスクもある。

かくと皮膚の表面に小さな傷ができ、そこから細菌やウイルスが入り込むこともあります。また、長期間にわたってかゆいところをかき続けると、症状の改善が遅くなるだけでなく、その部分の皮膚が厚くなったり黒ずんだりして痕が残ることもあります」

 では、かゆみにはどのような対処をすればいいのか。

かゆみに耐えられないときには、冷やすのがいちばんです。冷やすとかゆみの神経や炎症を抑えられてかゆみが薄れるんです。

 私自身、かゆみを感じたら冷蔵庫から保冷剤を出して当てています。外出先であれば冷たいペットボトルなどを購入して、かゆい部分をまずは冷やすことを心がけてください」

 冷やしてかゆみが治まった後は、皮膚の赤みの有無で対処法が異なる。

「皮膚に赤みがないのは炎症が落ち着いている状態ですから、保湿剤を塗って肌の機能を回復させましょう。赤みや熱感がある場合は炎症が残っていると考えられ、かゆみの再発リスクが高いといえます。

 抗炎症作用がある市販薬の軟膏などを塗り、炎症を鎮めることが大切です。薬を塗った後に冷やすとかゆみの再発予防に役立ちます

 世の中には多くの薬があるが、抗炎症作用のある成分の代表格はステロイド。しかしステロイドは“副作用がある成分”という印象が根強い。

「患者さんの中には、ステロイドを警戒している方もいらっしゃいます。たしかにステロイドにはさまざまな副作用がありますが、皮膚につける薬の場合、副作用はそれほど強くありません。

 陰部への塗布には注意が必要ですが、身体や手足、顔などへ塗る分には、1週間程度の短期間であれば大きな問題はないと考えます」