自閉スペクトラム症(ASD)と診断される子どもは、近年増加傾向にある。日本の大規模医療データを用いた研究では、2009~2014年生まれの子どものうち、5歳までにASDと診断された割合が約2・75%にのぼり、出生年によっては3%を超えるケースも報告されている。
診断や支援につながるまでに時間がかかるケースも多く、療育や相談体制の地域差に悩む家庭は少なくない。そうした現状の中、SNSで日常を発信し、同じ立場の親たちの心の支えとなっているのが、「3兄弟ままちゃんねる」。
重度知的障害を伴う自閉症の次男を含む、3人の男の子を育てる母・あいさんが日々の暮らしを紹介し、母親世代を中心に多くの共感を集めている。
不安でいっぱいだった日々
「SNSを始めたのは、5年ほど前に、念願だったマイホームを建てたのがきっかけです。最初はキッチンやバスルームの仕様など家のことを中心に投稿していたのですが、だんだんネタ切れになって(笑)。そこから家族のことも載せるようになりました」(あいさん、以下同)
中でも次男・たっくんについての投稿には、同じような立場の家族から多くの反響が寄せられた。
「『うちも同じです』『励まされました』といったコメントをもらったり、悩みを相談されることもあります。現在、13歳の次男の障害がわかった当時は、まだSNSが今ほど身近ではなく、携帯電話で必死に情報を検索しては、不安を抱えていました。その気持ちは、よくわかります」
あいさんは20歳で結婚。いわゆる“できちゃった婚”で、長男・がくくん、次男・たっくんを年子で出産した。
「上の子と1歳違いなので、発育具合を比べて、目が合わない、笑わないなど、違いを感じていました。1歳半の健診では、少し様子を見ましょうと言われましたが、3歳のときに重度知的障害を伴う自閉症と診断され、療育手帳をもらいました」
同級生には、まだ学生という人もいる年齢。周囲のママたちとも年齢差があり、なかなか打ち解けることができなかった。実家にも心配をかけたくない。自閉症に関する知識もなく不安を抱え込む中で、一時は育児ノイローゼのような状態に陥り、体調を崩したこともあったという。
「ずっと呼吸が浅い感じで、頭痛が続き、一回、血尿が出て入院をすすめられたけど子どもたちもまだ小さくて任せられる状態ではなかったため、入院を断って帰ってきました。正直言ってそのころのことは、忙しすぎて記憶が飛び飛びなんですよね」





















