小さな積み重ねが作る大きな希望
この春、長男のがくくんは中学3年生、たっくんは支援学校の中学2年生、末っ子のりくくんは小学5年生。すくすくと成長し、それぞれの場所で、日々を重ねている。
「子どもたちが小さいころは絶対ママ!って感じだったのに、最近はパパと男同士の話が合うみたいです。たっくんの子育ても、ずいぶんラクになりました」
自閉症児は“こだわり”が強いといわれるが、今はたっくんの“こだわりを崩している”ところだという。
「学校へ行くときの着替えや準備のルーティンなど、崩さなくていい部分はそのままに。外出のとき、同じ道だけ通るほうが安心すると思うのですが、通交止めがあったりもするんで、そういうときにもパニックにならないように、いろいろな道を使ってみたりしています。毎週のように外出することで、人混みでのパニックや、聴覚過敏もなくなりました」
3兄弟の成長を、スマホやPCの画面越しに見守っているフォロワーも多い。子育てに追われる日々の中でも、ネイルやメイクなどのおしゃれを楽しむあいさんの姿は、母であると同時に、ひとりの女性として人生を楽しむ姿が、同じ母親たちに大きな励みを与えている。
「私の場合は、いったん自分でできるところまでやってみる。でも、どうしても苦しいときは、支援者さんや周りの人に頼るようにしています。
子どもの発達や育児のことで悩むことも多いですが、諦めず、できることをコツコツと、根気よく続けてきました。すぐに変化が見えるわけではないかもしれません。それでも、その時々の子どもと向き合い続けることが、私にできることだと思っています」
最後に、3兄弟に望むことを聞いた。
「大人になっても、できるだけ兄弟仲良く、それぞれの人生を歩んでほしいですね。たっくんについては、親なきあとに備えて、支援者さんのいるグループホームに入所することなどを、夫と話し合っています。
そのためにも、ヘルパーさんと外出する移動支援を利用したり、他人に慣れたりと、今から少しずつ自立の準備を進めていければと思っています」
取材・文/小林賢恵

















