地域に愛される店として定着した「銀華亭」。20年ほど前、夫が82歳で亡くなったのを機に、俊二さんが帰郷し、店主に。厨房では多くを語らないが、家族だからできる阿吽の呼吸でおいしいラーメンを作り続けている。

薬は便秘薬を飲む程度

ずっとやってきた仕事なんでね、身体が覚えてるんですよ。店に立つのをやめようか、なんて思ったことはないですね。横浜や茨城など、遠くからいらっしゃる方もいて。この前はお母さんと1歳の赤ちゃんが来てね。まぁニコニコしてかわいくて、『100年たったら、ばぁばみたいになるわよ』なんて笑いました。お客様と触れ合えるのがいちばん楽しいですね

『銀華亭』昔ながらのシンプルなしょうゆラーメンは650円(税込み)! 撮影/斎藤周造
『銀華亭』昔ながらのシンプルなしょうゆラーメンは650円(税込み)! 撮影/斎藤周造
【写真】絶対美味い! ふくさんとミヨさんのお店の看板メニュー

 足腰は丈夫、耳も目も衰えていない。100歳を過ぎ、慶應義塾大学が健康長寿のメカニズムを調査する、百寿者の研究対象にもなった。

博士が2人来て全部調べてもらいましたけど、どこも悪くない、骨も丈夫と言われました。胃腸も強いから、お腹を壊すことはありません。薬は便秘薬を飲む程度

 と、100歳超えでも不調知らず。驚異的な身体の持ち主だ。

毎日やっていることは、家の周りの散歩と日光浴。用意してある椅子に座って、『あ~いい気分』ってお日様を浴びています。それとね、庭の草むしりも大好き。いつも雑草がない状態にして、『庭がきれいになってるね』なんて言われるとうれしくてね

 しゃがんだり、歩いたり、立ったり……一日の中でじっとしている時間は少ない。食事は3食。朝は卵かけご飯とみそ汁、夜は家族が作ってくれたおかずを温めて、肉や魚、野菜などをバランスよくとっている。大好物は、スタミナ抜群のうなぎだ。

娘が高崎に行くと買ってきてくれるんです。『お母さん、今のうなぎの値段、いくらか知ってる?』と聞かれますが、『値段なんか気にしてたら食べられないよ!』って言って、いつもおいしくいただいています

 これまでを振り返り、「苦労もあったけど面白い半生だった」と大声で笑う。

人生、山あり谷あり、いろいろありました。でも、私は『なるようにしかならない』って思うタイプ。身体は小さいけれど、気が強いところもあってね。言いたいことを言って好き勝手に生きてます(笑)。103年も生きたから、あとはある日ポックリと逝くのがいいわねぇ。人生は他人のものじゃない、自分のもの。だからみなさん、自分の人生を好きなように生きればいいんですよ