目次
Page 1
ー 何も考えずに身体を動かすのが一歩
Page 2
ー 目標は“小さく”し“見える化”する
Page 3
ー 気づけば続く「すごい習慣」

「早起き、ダイエット、節約。日々習慣にしたいのに、意志が弱いからと諦めている人も多いのでは? でも、実は意志の問題ではないのです」

 そう話すのは、明治大学教授で言語学や脳科学に詳しい堀田秀吾先生。

「もともと人間の脳や心は、変化を嫌う仕組みになっていて、新しいことを始めたり、継続したりすることが苦手。ですから行動科学や脳科学的にみると、習慣化できないのは当然。でもコツさえつかめば容易になります」(堀田先生、以下同)

何も考えずに身体を動かすのが一歩

 堀田先生が提唱している3つがコチラ。

「まずは、動く。脳のやる気を生み出す側坐核(そくざかく)という部分は、行動をしないと働きません。また脳と身体の関係は、脳から身体に指令が下ると思われがちですが、脳科学や心理学では身体が動くと意識も動き出すことがわかっています。

 つまり身体が先でメンタルは後。身体を無理やりでも動かせば、やる気は徐々に生まれる。何はともあれ、まずは行動することが大切です」

 2つ目は、新たに習慣化したいことを「既存の習慣にくっつける」

「朝にコーヒーを飲む習慣がある人は、飲んでいる間に英単語を覚える、家計簿をつけるなど、新しい行動をくっつけて行ってみてください。ハビット・スタッキングと呼ばれるこのテクニックを実践することで、精神的な負担をあまり感じず、楽に習慣化しやすくなります」

 3つ目は、「環境の利用」

「人間は意思決定をする際、環境に大きく左右されます。例えば、禁酒中なのに冷蔵庫にお酒があったり、節約中なのにウインドーショッピングをしたりすれば、意志が揺らぎやすくなりますよね。こうした環境を避け、逆に習慣を継続しやすくなる環境を作ることが大事」

 運動を習慣にしたいなら、前日のうちにトレーニングウエアやシューズを目につく場所に出しておく。節約したいなら、ECサイトのアプリをスマホから削除したり、クレジットカード情報を保存しないなど、“やりたい行動はすぐできる状態に”“やめたい行動は手間がかかる状態に”しておく。そうすることで、意志の力に頼らずに行動をコントロールしやすくなるそうだ。