保険についても確認しておきたい。死亡保険金を受け取る権利を持つ受取人が、ミスマッチという例が少なくないからだ。
責めの言葉はNG
「多いのはすでに亡くなっている配偶者を受取人としているケース。保険金を受け取る手続きに手間がかかるため、子に切り替えてもらうようにしましょう」
また、生命保険、医療保険には指定代理請求制度という仕組みがある。保険金などの請求ができない場合に代理人が請求できる制度だ。誰が指定されているか、あらかじめ確認したい。
「代理人も配偶者(故人の場合も含む)のケースが多いです。子に切り替えてもらうべきでしょう」
そのほか、親の最期を見据えた延命措置(人工呼吸器や胃ろうなど)や、お墓・葬儀の希望などを必要に応じて聞いておけば安心だろう。
「親との話し合いでは『もう年だから、ちゃんとして』といった責めの言葉はNG。相手を意固地にさせてしまいます。『●●さんのケースでこんなことがあって大変だったみたいだから、確認させて』などと事例をもとに切り出すといいかもしれません。高齢の親にとって、いろいろ調べたり、手続きするのは大変なこと。そこを子がサポートして寄り添うのが、親子の明るい老後につながるポイントだと思います」
取材・文/百瀬廉司
柳澤美由紀さん ファイナンシャルプランナー。1997年よりFP活動を開始。個人相談を主軸に、企業や労働組合が主催する研修・セミナー講師なども務める。相談件数は2000件を超える。ボランティアで市民後見活動に従事。

















