お弁当箱の水分はキッチンペーパーでふき取る

 中身だけでなく、容器や持ち歩き方にも気を配りたい。

「お弁当箱が濡れていたり、ふたのパッキンに水がたまっていたりすると、菌発生のリスクが高まるので、きちんと乾かしてふき取ってから使いましょう。ふき取る際も、布巾だと湿っていたり、雑菌が残っていたりするので、キッチンペーパーのほうが衛生的です。また中身を詰めたら、その上に抗菌シートをのせておくと安心です。抗菌シートはわさび入りのものがありますが、本物のわさびを塗っても抗菌作用が発揮されます。持ち歩くときは、お弁当の上に保冷剤をのせましょう。本来、お弁当は作ってから2時間以内に食べるのが理想ですが、それが難しいなら保冷バッグに入れて持ち歩きましょう」

 お弁当に限らず、家で作ったおかずも2時間以内に食べるのが基本。2時間を超えてしまうなら、冷蔵庫か冷凍庫に入れたほうがいい。

「冷蔵庫に入れるときには、必ず粗熱をとってから、1食ずつ分けて、なおかつ真空状態にしてチャック付き袋かコンテナで保存します。まとめて作ったものを冷蔵庫から出してまとめて加熱して、残りをまた冷蔵して、と繰り返すと温度変化が起こり、菌が増えやすくなります

 ただし冷蔵庫に入れても、菌は繁殖するという。

「もともとおかずに菌が入っていたら、冷蔵庫はあくまでも繁殖のスピードを遅らせる場所でしかありません。そもそも生という状態はすべてリスクが高いもの。半熟卵をはじめ、肉や魚、ちくわやかまぼこなどの練り製品、ハムやウインナーなどの加工食品も水分が含まれているので、気をつけたほうがよいでしょう。それらを使ったあえものやサラダなども傷みが早いです。他にも、炊き込みご飯やチャーハン、焼きそばなど野菜が混ぜてあるものも要注意です」

 また冷蔵庫への入れ方次第で食材の傷みやすさが変わる。

冷蔵庫に詰め込むと冷える効率が悪くなり、菌が繁殖しやすくなります。7割ぐらいが理想です。またドアポケット付近は、ドアの開閉で温度変化が起こり、食品が傷みやすくなる場所。ドアポケットには、傷みにくい調味料などを入れましょう。野菜は新聞紙にくるむと、余分な水分を吸ってくれます。かつ生育状態で保存すると長持ちします。例えば、きゅうりや大根は立てて入れます」

 冷蔵庫に入れるのは7割程度が理想だが、冷凍庫はできるだけ10割を目指して詰め込んだほうが冷凍効率は上がるそうだ。

 冷凍庫で保存する場合は、どんな点に気をつけるべき?

「肉や魚、野菜、おかずを冷凍するときも、やはり1回使う分ずつ小分けにし、ラップなどで密封して冷凍しましょう。ほうれん草などの野菜は、一度ゆでてから1回分ずつラップで包んで冷凍すると、場所もとりません。

 特に注意すべきは肉類。ひき肉やスライス肉などカットされているものは、ブロック肉ほど長持ちしません。また鶏肉も一枚肉をカットして使うなら、カットしてから保存しましょう。まとめて解凍して、また冷凍すると傷みが早くなります」

 菌が繁殖すると、糸を引く、ぬめりが出るほか、酸っぱいにおいやアンモニア臭がする。密閉容器を開けるときに、プシュッとガスが発生するときも菌が繁殖しているサイン。サインが出る前にしっかりと予防しよう!