正社員のほかにも店舗では多くのパートやアルバイトの従業員が働く。その人たちへの感謝も忘れていない。
“フレンド社員感謝の会”の効果
「パートやアルバイト従業員のことを“フレンド社員”と呼んでおり、15年くらい前から“フレンド社員感謝の会”というのをやっています。毎年、フレンド社員の方々を300人ずつくらい、数回に分けて集まっていただいて。ホテルのパーティー会場でおいしいものを食べて、かくし芸をやったり、カラオケで歌ったり。
海外の方も多くて国際色が豊かです。これをやるようになってから、事情があって辞めるときに友達を紹介してくれたり、大学生がそのまま就職することが増えました。そういう効果があるので、やってよかったです」
人を大事にしながら会社を大きくさせてきたという神田さん。経営者としての“先見の明”は確かなものだった。書籍のタイトル『10人中6人に美味しいといわれたい』にあるように、味ではなく違うところに目をつけて成功を収めた。
「飲食店だと一番研究するのは味だと思うのですが、店がまだ1、2店舗のころ、味はあまり研究しなかったです。今でこそ味を研究する部署があって、しっかりやっていますが、それよりもどうしたら夜遅くまで営業できるか。
今は遅くまでやっている店が多いですが、当時は屋台くらいしかなかったんです。とにかく、いかに人を集めて夜遅くまで営業できるかにこだわりました」
この戦略がうまくいって大成功。駅前を中心に出店してきたが、そこにも時代の流れを読む力があった。
「今から50年以上前は車社会の到来で、店を出すなら駅前よりも郊外のほうがいいといわれていました。金融機関にお金を借りに行っても、大きな道路沿いに店を出せと言われましたが、それでも駅前にこだわりました。
当時、駅前には屋台が多かったのですが、警察の許可を取らずに営業している店も多かったので、いずれはなくなるだろうと。そこで駅前に店舗を出し続けました。そのうち屋台がなくなっていき、どの地域に店を出してもうまくいきました」

















