タヌキを保護した経験を話された雅子さま
両陛下の深い慈しみは、こんな場面にも。
「移動する前に、ピースと両陛下、そして私とで記念撮影をしました。両陛下が『写真を撮りましょう』とおっしゃって、私はてっきりピースがいるところでお二人だけが撮られるのかと思っていたら、『高市さんもご一緒に』と呼んでくださって。お付きの方が撮影してくださいました」
その後、場所を移して、両陛下と高市さん一家での懇談の時間へ。当初は高市さんによる概要説明だけの予定だったようだが、“高市ファミリーと懇談はできないか”という話になったという。
「子どもたちもそれぞれ忙しくしているのですが、連絡をしたら都合がつきそうということで、私と妻、長女、長男の家族4人で懇談させていただきました。冒頭には記者の方々も部屋にいらっしゃったのですが、少しして退出する段取りになっていたんです。そうしたら、報道陣と一緒に、お付きの方々まで退出されて。私たち家族と両陛下だけという、信じられないような空間で、なんだかふわふわした気持ちになってしまいました……。これは私の推測ですが、もしかすると、不慣れな私たち家族を気遣って、両陛下が外で待機するように言ってくださっていたのかもしれないですね」
そんな“特別な空間”でのお話は、かなり弾んだ様子だ。
「皇后さまが『ピースを初めて動物園に置いて帰った日は、どういう状況でしたか?』と尋ねられたので、当時の様子をお話ししました。部屋が3つある県営団地で暮らしていて、そのうちの1部屋を私とピースが過ごす専用ルームにしていたんです。そこは引き戸の部屋で、ピースがいるときにはいつも閉めていたのですが……。園に置いて帰った日、その戸が閉まっていると向こうにピースがいるような気がしてしまって。『現実を受け入れるために、ドアを開けておこう』と家族で話して、そのようにして過ごしました。それをお聞きになった雅子さまは目をうるうるさせられて、『いいお話を聞かせていただきました』と、バッグからハンカチを取られて涙を拭われていました」
雅子さまが、ご自身の経験を話されるシーンもあったという。
「ピースを自宅に連れて帰った最初の日についてもお話を振ってくださって、『皆さんどう思われましたか?』という問いかけに、私の娘は『ちっちゃくて色もピンクがかっていたので、ブタの赤ちゃんかと思いました』と答えていました。次いで妻が『今までもムササビやタヌキを連れて帰って、人の手で育てていたので……』と話したら、雅子さまが『実は私も赤坂御用地にいたころ、立てなくなってしまったタヌキを保護して、立って歩けるようになるまで看病したことがあります』とお話されていました」

















