「悪い子には見えなかった」
彼女の実家近くに住む70代女性は言う。
「小学生のころは活発で、放課後は公園で友達と駆け回りながら遊んでたよ。女友達とソフトボールの練習をしたりね。会えば“こんにちは!”と元気よく挨拶してくれた。バレエダンスの習い事もちゃんとやっていたと聞くし、悪い子には見えなかったのに……」
犯行現場の栃木県上三川町には、言いようのない悲しみが広がっている。
「富山さん一家の住まいは“ごぼう御殿”と呼ばれる大邸宅で有名でした。ごぼう栽培で成功を収めたんです。英子さんは働き者で、人柄も素晴らしい方でした。年末には近所にごぼうを配って回っていましたよ。以前は白菜農家をされ、今はイチゴも栽培されているから“次はイチゴ御殿になるんじゃないか”なんて話題になっていたのに気の毒です」(近所の70代女性)
近隣の80代女性は、英子さんが作物のおすそ分けをしてくれるときに「ちょっと取りに来て~」と笑う姿が忘れられない。
「英子さんは明るくて、いつもニコニコしていました。こんなひどい亡くなり方をするなんて本当にかわいそうでショックです。家族仲もすごくいいんですよ。高校生でも、やっていいことと悪いことの区別くらいつくはずですよ。なんで英子さんが亡くならなきゃいけないんだって、本当に悔しいです」
栃木県警は、背後に匿名・流動型(トクリュウ)犯罪グループがいる可能性があるとみて、上位の指示役に迫るべく捜査している。
また、上三川町では新たな不安の種が生まれていた。
「町からのメールで、警察官をかたる何者かが“強盗殺人事件の主犯格が、あなた名義の口座を知っている”などと言って、金銭を狙うような詐欺電話が確認されているとの注意喚起が届いたんです。町全体がある種のパニックに陥っていると感じます。本当に悪質です」(40代の女性住民)
発信元の同町地域生活課生活係に確認すると、
「本件は栃木県警本部から情報提供があり、町民に周知したものです」
とのことだった。殺人事件に乗じて詐欺とは、断じて許しがたい。

















