弘兼先生のサイクル
弘兼先生は深夜2時に仕事を終えたら、歩ける距離にある自宅へ。午前4時ごろまでワインを片手に映画を鑑賞し、朝は9時に起床。このサイクルが固定されているからこそ、脳も身体も「今は活動する時間だ」「今は休む時間だ」と迷わずにすむと話す。
弘兼憲史著『「まだ働かなきゃダメなんですか?」60歳からでもバリバリできる仕事力』(主婦と生活社)※画像をクリックすると、Amazonの購入ページにジャンプします。
「『○時になったら寝る』というリズムが定着すれば、遅くまで仕事をしていても翌朝には驚くほどすっきりと目が覚めます。僕はこれを何十年も続けていますが、体調を崩したことはありません」
心身の若さを保つ近道は、枕を買い替えることではなく、時計の針を意識することから始まるのだ。ただし、睡眠のリズムを正せば大丈夫だと過信して、睡眠時間を急に減らすと体調を崩すこともあるので気をつけよう。
「僕は気にしすぎることが健康の大敵と考えているので、健康や良い睡眠のことばかり気にせず『まあ、いいか』の精神で毎日を過ごすのがおすすめです。そうするとストレスもそんなにたまりません。ストレスがないと熟睡もできますし、若々しくもいられると思います」
「人生楽しんだ者勝ち」がモットーだという弘兼先生。「まあ、いいか」と言いながらパタッと死ぬまで楽しんで仕事をしていたいと笑顔で話してくれた。
弘兼憲史(ひろかね けんし)1947年9月9日、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)勤務を経て、1974年に『風薫る』で漫画家デビュー。以降、「島耕作」シリーズ、『人間交差点』『ハロー張りネズミ』『加治隆介の議』『黄昏流星群』などのヒット作を生み出す。『人間交差点』で小学館漫画賞、『課長 島耕作』で講談社漫画賞、『黄昏流星群』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。2007年に紫綬褒章を受章。現在も『社外取締役 島耕作』『黄昏流星群』を連載中。漫画以外の著書も多く、『弘兼流 60歳から、好きに生きてみないか』『弘兼流 60歳からの楽々男メシ』『人生は70歳からが一番面白い』『楽しまなきゃ損だよ人生は』などがある。2026年5月、50代〜60代に向けた働き方エッセイ『「まだ働かなきゃダメなんですか?」60歳からでもバリバリできる仕事力』が発売。
取材・文/福田恭子

















