想像を超える検査結果
イビキの自覚はあったものの、検査結果は想像を超えるものだった。
「ビックリするくらい長い間、息が止まっていたんです。もともと肺活量が少なくて水泳も苦手だったりするのですが、なんと1回につき30秒間も呼吸が止まっていたんです。しかも、8時間で32回も無呼吸状態を繰り返していたんです」
無呼吸になっている自覚はなかったものの、思い当たる症状もあった。
「時々、誰かに首を絞められたように苦しくなってガバッと起きることがあったんです。『幽霊の仕業かな』『首を絞められる夢を見ていたのかな』と思っていたのですが、犯人は自分の無呼吸だったんですね。
私の場合は小柄で気道が小さいことなどが原因でした。もしかしたら、そのまま息が止まっていたかもしれないと思うと、急に恐怖を感じるようになりましたね」
SASとは、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする病気。10秒以上息が止まる状態が一晩に5回以上あれば診断される。就寝中に起こるため自覚しにくい一方、放置すると心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気につながる可能性もある。大きなイビキや日中の強い眠気は、そのサインの一つだ。
SASと判明後、当初、病院からすすめられたCPAP(シーパップ)を2週間自宅で試した。寝ている間にマスクから空気を送り続け、気道を確保するSAS治療のスタンダードな装置だ。
「劇的に改善したんですが、機械が大きくて空気が強いので息苦しいんです。つけた後に顔にチューブのあとが残るし、持ち運べないしで、どうしても長く続けられなかったんです」


















