聞こえの悪さを「年だから仕方ない」と、あきらめている人も少なくない。そこにも大きな誤解が。
低下した聴力を取り戻すことはできない
「現代医学では、いったん低下した聴力を取り戻すことはできません。しかし、適切な対策により聞こえにくさを改善することは可能です。残った有毛細胞がこれ以上傷つかないようにケアしたり、音の電気信号を受け取る側の脳をトレーニングすればいいのです」
聴力アップに有効な脳トレとして、速聴(動画やラジオを1.5倍速または2倍速で聴く)、クラシック音楽鑑賞、複数の人との同時会話などが、おすすめだそう。
同時に、聴力に関わる器官のケアも行いたい。その方法として坂田先生は「耳トレ」を考案。その一例として、下記の「耳裏ほぐし」と「耳まわりさすり」、「側頭筋マッサージ」を紹介してもらった。加えて、耳の聞こえをよくする食材をとるのも効果的という。
「聴力の改善には、亜鉛やビタミンB群の栄養素を含む食材が適しています。イチ押しは銀杏です。あまり知られていませんが、ドイツでは認知症患者などに、その成分が医薬品として用いられています」
聞こえが悪ければ、補聴器も積極的に使用したい。ネガティブなイメージを持つ人もいるが、今やさまざまな種類があり、性能も進化している。5万から15万円程度の製品を目安に、複数メーカーを一定期間試せて、補聴器相談医が在籍する耳鼻科で検討するといいそう。自治体によっては購入補助もあるので、一度確認してほしい。
「聞こえの悪さをあきらめてはいけません。認知症予防のためにも、生活に支障が出たら早めにケアをしましょう。明日から“耳”の健康を心がけてください」
難聴の種類
伝音難聴
耳あかの過度な詰まり、外耳炎、中耳炎などの症状により聞こえが悪くなっている状態。伝音難聴の場合は、治療によって改善が期待できる。
感音難聴
・加齢性難聴
・先天性難聴
・突発性難聴 など



















