過不足を知って次のアクションへ「お金の準備」
人生後半を安心して暮らすためには、「お金」の整理も欠かせない。年金を中心とした生活設計や、預貯金、保険、不動産、相続など、お金に関するさまざまな事柄を整え、必要なもの・不要なものを見極めておくことが大切。
お金の見直しは、これからの必要な生活費を明確にし、将来への不安を軽くするだけでなく、もしもの時に家族が困らないための思いやりでもある。大切なのは、「自分らしい暮らしを最後まで続けるために、どう生かすか」を考えること。
生前整理におけるお金の整理は、人生を締めくくるための準備ではなく、これからの時間を、より安心して楽しむための前向きな一歩。「見える化」することで、お金への不安を軽くしよう。
【STEP1】老後にかかる生活費を確認する
・収入と支出を書き出す
・年金額・貯蓄額を把握する
・旅行や趣味・習い事など生活の楽しみにいくらかけるかを確認する
【STEP2】固定費や保険の見直しで不要な支出を整理する
毎月かかるお金の中でも、住まいにかかる固定費は金額が大きい。必要なものを見極め、今の生活に合った住まいへ移るなどコンパクト化すれば、家賃や管理費を抑えることができる。次に見直したいのが、保険料や携帯電話代などの固定費の支出。
一度契約すると放置しがちだが、こまめにプランを見直すことで節約できるケースもある。さらに車など維持費のかかるものも、本当に必要かどうかをいま一度考えよう。
【STEP3】口座を整理してお金の流れをシンプルに
銀行口座は、引き落とし用の「決済用口座」と、貯金用の「貯蓄用口座」の2つに絞るのが理想的だ。銀行口座をシンプルにすることで、お金の出入りが把握しやすくなる。利用頻度の低い口座は解約を検討したい。
【STEP4】老後にかかる医療費や介護費に備える
厚生労働省の生涯医療費の統計によると、医療費は50代から増え始め、80歳ごろにピーク(10年間で約600万円)を迎える。これは、40代の医療費(約200万円)の約3倍に相当する。高額療養費制度を利用すれば、ひと月の支払い額は所得に応じて上限が設けられる。
しかし、先進医療や差額ベッド代などは対象外だ。治療が長引けば家計への負担も増える。これまで大きな病気をしなかった人も、将来の医療費に備えて貯蓄しておこう。



















