ビタミンC誘導体はさらに3つに分類される。まず水溶性ビタミンC
※正しくは水溶性ビタミンC誘導体。油溶性ビタミンC、両親媒性ビタミンCも「誘導体」を省略しています

「基本的には化粧水やサラッとしたタイプの美容液に配合されています。皮脂を抑えたり毛穴のトラブルを改善したりといったお悩みに効果があるので、比較的若い世代で、脂性やニキビができやすい混合の方におすすめです」

 次が、年齢層が高めの方におすすめの油溶性ビタミンC。

「油に溶けるため、主に乳液やクリームに配合されています。保湿力もあり、毛穴を通って深いところまで浸透するのでたるみ毛穴や、コラーゲンを増やしたいという方向き

 3つ目が、水溶性と油溶性の両方の性質を併せ持った両親媒性ビタミンC。

「まさに両方のいいとこどりで、水にも油にも溶けるため、化粧水からクリームまでいろいろな製品に配合されています。刺激も少ないためトラブルも起こしにくいです」

 両親媒性ビタミンCは即効性も浸透性も高く、どんな質の人でも使いやすいため、イチオシだという。

「ただ、ほとんどの化粧品はビタミンCのタイプまでは書かれていませんし、種類も多いので見分けるのは困難。

 40代、50代の方が選ぶ場合は、化粧水に入っているタイプよりも、乳液やクリームなどのトロッとしたテクスチャーに入っているものを選ぶと悩みに合うと思います」

 ビタミンCの正しい取り入れ方も知っておきたい。「朝塗るとシミになる」などの噂も聞くけれど……。

ビタミンCコスメQ&A

Q.ビタミンC入りの洗顔フォームも同じ効果がある?

A.「洗い流してしまうので、塗ることで得られるビタミンCの効果は期待できないでしょう。ビタミンCコスメの効果を最大限に得たいなら、塗るタイプをメインにして」

Q.ビタミンCは酸化すると効果が落ちると聞きますが本当でしょうか?

A.「空気や光で劣化しやすいピュアビタミンC。変色してきたら劣化サインなので要注意です。製品によっては、使用期限や冷蔵庫保管の指定があるものもあるので確認を」