朝ドラ史上最も感動的な別れといえば!

『あまちゃん』('13年)以来11年ぶりの朝ドラ出演で、インパクトを残した仲野太賀
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 第1位に輝いたのは、『虎に翼』の佐田優三(仲野太賀)。寅子の初婚相手で、再婚相手の航一と共にランクイン。

「温和で優しく、いつでも温かく見守ってくれそう」(埼玉県・55歳)、「笑顔が浮かんで泣けてくる」(福岡県・51歳)、「まじめで誠実。穏やかで実直。好感しかない」(北海道・68歳)と、31票獲得。

「当初は契約的な結婚だったけれど、お互いどんどん好きになっていく。出征のときの、2人が変顔をし合う場面は忘れがたい。そのまま二度と会えないわけだけど……」とカトリーヌさん。優三は戦死し、遺品にあった手紙が寅子の再婚を後押しする。

「トップテンに選ばれたのは奥さんラブな人たちばかり。中でも自分の死後まで考え、再婚を認めている優三の愛は非常に大きく、ヒロインのすべてを受け止めている。納得の1位です」

 現在放送中の『あんぱん』も終盤を迎え、9月29日から新しく朝ドラ『ばけばけ』がスタートする。小泉八雲と妻・セツをモデルにした物語で、ヒロインを高石あかり、夫には英国出身の俳優トミー・バストウがオーディションで選ばれている。彼は世の女性が焦がれる理想の朝ドラ夫になれるのか? カトリーヌさんに聞いた。

「外国人が夫というのは初めてのパターン。夫が夢追い人で妻が支えることになるのだろうけど、そこに支持が集まるかどうか。『マッサン』の情熱、『ゲゲゲの女房』の夢に打ち込む姿、『らんまん』の植物に対する愛だったりと、なぜヒロインが夫を推せるのか、納得させるだけの何かが欲しい。私が支えなきゃって思わせる部分がどう描かれるのか、楽しみにしたいと思います」

「理想の朝ドラ夫」ランキング
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カトリーヌあやこ 漫画家&テレビウォッチャー。著書にフィギュアスケートルポ漫画『フィギュアおばかさん』(新書館)など

<取材・文/小野寺悦子>