彼の娘たちからの反対はなかったのだろうか。
人生はいつからでも書き換えられる
「成人前はいろいろ思うところもあったみたいだけど、大人になっていくにつれ、父親がこのまま1人でいたらマズイと思ったみたいです。頑固じじいの面倒を誰が見る、なんて感じになって(笑)」
3年の交際を経て、55歳で結婚。結婚式では、娘たちからの手紙が読み上げられた。
「大きいこぶが2個あったパパをもらってくれてありがとう、と。うれしかったですね」
娘たちは成人し、現在は夫と2人で暮らしている。
「夫は料理ができるので、お弁当を作ってくれることもあります。相棒がいるのは楽しいですね。時には諍いもあるけれど、たいていあちらが折れます。家の中では女性が強いほうがうまくいくからねって、常々教育しているので(笑)」
仕事の成功も、結婚も、一つひとつ自らの手でつかみ取ってきた。諦めない、は彼女の大切なモットー。もう年だからと諦めないで、と世の女性たちにエールを送る。
「人生っていつからでも書き換えられると思うし、何かを始めるのに決して遅いということはない。40代、50代でも諦める必要はないし、諦めないでと伝えたい。何がしたいか、自分がどういう人生を送りたいか。それが一番大事なことだと、私は思っているんです」
取材・文/小野寺悦子
いたばし・りえ 日本大学を1か月で退学後、浪人して立教大学に入学し、卒業。新卒で入った百貨店を半年で退職後、職を転々とする。派遣社員から30代で起業。年商23億円の企業を一代で築き上げた敏腕女性社長。

















