女性は共感性が高く不安になりやすい?
実は全般不安症は、男性よりも女性のほうが多く、その発症頻度は倍以上とか。
「その理由は主に2つ。1つは女性のほうが、性ホルモンの影響を受けやすいから。うつ病やパニック症も女性のほうが多い。もう1つは、女性のほうが共感性の高い人が多いとされているからです。もちろん個人差はありますが、一般的に男性のほうがドライな面があります。
例えば、震災や災害などの映像を見ると、自分も不安になったり、つらくなったりしてしまう。それを共感疲労といいますが、それも女性のほうが多い傾向にあります」
全般不安症と診断されたら、重度の場合は薬物療法も必要になるが、認知行動療法(考え方や行動のパターンを修正し、不安を改善する心理療法)に基づくストレス対処を実践する。その第一歩は、「不安を理解する」ことだ。
「不安を点数化したり、不安はだんだん慣れることができるなどを知って、まず“不安”について学ぶことから始めます。不安の点数化とは、今の不安に点数をつけて、それが60点なら、『100点の不安と比べて、まだまだ大丈夫』と自分で不安の程度を知ること。また、不安に慣れるとは、『段階的曝露(ばくろ)』という技法で、不安や恐怖を感じる状況にあえて身をさらして慣れていくことです。
そして、不安を学ぶと同時に、高血圧や糖尿病と同様に、正しい睡眠や食事、ストレスの対処法といった生活習慣の指導もします。特にストレスの対処法は大事。なにしろ全般不安症の人の考え方や行動は、不安を長続きさせるクセがついているので、それを見直していきます」
軽度の全般不安症や全般不安症予備群は、自分でもケアできる。そのおすすめの方法が「RIBEYE(リブアイ)メソッド」「ぽじれん」「呼吸法」の3つだ。
「全般不安症の人は、同じ悩みをずっと考え続けてしまいますが、それが余計に不安を強めます。そのぐるぐる考えてしまう思考をやめて、ベストな解決策を決めようというのが『リブアイメソッド』です。悩んでいると何が問題かわからなくなるので、まず問題をはっきりさせて、解決案をどんどん挙げていく。それらのメリット、デメリットを分析、点数評価して、そこから1つ選んで実行する。この間15~20分。24時間考えていると不安に押しつぶされてしまうので、短時間で終わらせるのがポイントです。
そして、そのぐるぐる考える時間をポジティブな感情に使おうというのが『ぽじれん』です。生活の中で起こった良いことを3つ書くシンプルな方法ですが、書くことで、ポジティブな感情を思い起こしてもらいます。
リラックスのための『呼吸法』を行うと、身体の緊張がほぐれます。息を吸うことに集中してしまいがちですが、吐くほうに集中してほしい。6秒一呼吸が基本です」
過度な不安は病気を招くが、不安自体は生存するために大切な感情とのこと。
「不安はいけない感情ではなく、大事なのは、不安とうまく付き合うことです。そのためには、まず自分の感情を理解する。そして自分が何を大切にして生きているのかを考えたうえで、不安を取り除こうとするのではなく、心のスペースを広げて受け入れましょう。自分の大切なことに、人生の時間を使ってもらいたいですね」
心がざわついたときこそ、自分を整えるチャンスなのかも!

















