目次
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ー 大きな声を出すことで嚥下機能も鍛えられる
Page 2
ー 「口輪筋」をしっかり動かし、腹式呼吸で声を出す!
Page 3
ー 音読にハッキッキ体操(R)をプラス!

「大きな声を出すのは気持ちがいい。それに気づいたのはコロナ禍でした」

 そう話すのは、ローズの愛称で親しまれている、笠間節子さん。

 人に会えない、声も出せない……、日本中が縮こまっていたコロナ禍に、大きな声を出すトレーニングとして「ハッキッキ体操」を考案。「Zoomで朝活」をスタートさせた。その教材として使っているのが、北原白秋の『あめんぼの歌』だ。

大きな声を出すことで嚥下機能も鍛えられる

この詩を大きな声で音読すると、“滑舌”“発声”“呼吸”が整います。詩の中にある五十音を唱えるときに、“口輪筋”をしっかりと動かすと、顔の表情も若返ります。何といっても、美しい詩ですから、何度読んでも読み飽きることがありません」(笠間さん、以下同)

 高齢者の中には一人暮らしも少なくなく、誰とも話さない一日もある。そうすると、声がかすれて、だんだん声が出なくなる。

 さらに進むと、ものを飲みこむ「嚥下(えんげ)」ができなくなる。しかし、音読を習慣にすることで、嚥下機能の向上が期待できるという。

朝の音読でエネルギーアップ!
朝の音読でエネルギーアップ!

食べることと声を出すことは同じ“のどの筋肉”を使いますから、声を出すことで嚥下機能も高まるのです。誤嚥(ごえん)で苦しんでいた人が、音読を始めて、わずか1か月で改善されたと聞いて、私も驚きました

 音読は「生きるエネルギー」と言い切る笠間さん。

「コロナ禍で、みんながどんどん元気がなくなっていく中で、声を出したらなんて気持ちいいんだろうと思ったのが私の原点です。声を出すことは、生きるエネルギーのもと。シンプル、簡単、費用ゼロですから、毎日の習慣にしてほしいですね」

 一日を元気にスタートするためにも、毎朝大きな声で音読を始めてみよう!