「健康のために3食しっかり食べる」は本当に正しいのか─。そう疑問を投げかけるのは、医学博士の石原結實先生。現代人の不調の背景には“慢性的な食べすぎ”があると語る。石原先生が長寿の決め手と断言する“空腹の時間”が健康につながる理由とは?
慢性的な食べすぎが、さまざまな病気につながる?
健康のために欠かせない毎日の食事。1日3食しっかり食べるのを当たり前とし、それが健康維持の習慣と心得ている人は多いだろう。
「私の見解は真逆です。1日3食に代表される慢性的な食べすぎが、さまざまな病気につながると考えています」
こう語るのは、医学博士の石原結實先生。飽食の時代とされる現代だが、終戦から昭和30年代ごろまでの昔は多くの人が食糧難にあえぎ、1日3食がままならない生活を送っていた。
「当時と今を比較してみましょう。昭和20年代の糖尿病患者は非常に少数派でしたが、現在は予備軍を合わせて1800万人にも上ります(2024年、厚生労働省調査)。糖尿病だけに限りません。この間、がん、心臓病、脳卒中、うつなどの患者も急増しており、食に恵まれている現代より空腹が珍しくなかった時代のほうが病に悩む人は圧倒的に少なかったのです」(石原先生、以下同)
石原先生は空腹の時間をあえてつくったほうがいいと指摘する。
「満腹時は消化・吸収のために血液が胃腸に集中しますが、空腹の時間を増やすことで、身体に不要な老廃物の排泄や細胞の修復に血液が使われるようになります。食べ物を消化・吸収する作業は、身体にとって重労働です。胃腸はこの重労働をこなすために血液をたくさん必要とします。
1日3食を欠かさず食べていると、消化がやっと終わっても次の食事がやってきて胃腸は休む暇もありません。結果、体内の血液の流れが悪くなり、使い切れなかった栄養が老廃物として血の中に蓄積されていく。そうした血液が汚れた状態を『お血(おけつ)』と言い、さまざまな病気を引き起こします」
東洋医学では「万病一元、血液の汚れから生ず」としている。すなわち、あらゆる病気の根本原因はお血にあると説いているという。
「食生活を見直して血液を浄化すれば、病気の予防・改善は可能となります。真の健康を手に入れる術として私が長年提唱しているのが、食べない時間=空腹の時間をつくるために、1日1食または2食とする、という方法です」
「腹八分目に医者いらず」ということわざがある。食べすぎは病気を招くという戒めだ。
「人間の身体は空腹のときに健康を保つよう、遺伝子が設計されています。空腹のときこそ、心身ともに軽くて気持ちいい状態になります」






















