空腹のときこそ心身ともに軽くて気持ちいい状態に

 空腹には、次に挙げるような、さまざまな効果があるという。

・内臓が元気になる
・排泄を促進する
・免疫力がアップする
・体重が減って若返る
・メンタルが整う
・がんや認知症を予防する

「別名・長寿遺伝子と呼ばれる『サーチュイン遺伝子』が活性化し、長寿をもたらすというマサチューセッツ工科大学教授の研究成果も発表されています」

 石原先生は空腹の時間を意識的につくる生活を30年間続けている。

この間、風邪をひいたり、病気をしたりして寝込んだことは一度もありません。今年で78歳。健康診断の結果はすべて正常値を示し、今も現役医師として毎日バリバリ働いています

 では、空腹健康法を試したい場合、どのような手順を踏めばいいのか。

朝食を抜く『朝断食』からスタートすることをおすすめします

 これには、「オートファジー」の働きが関係している。

オートファジーは、人体が持つ細胞のリサイクル機能のこと。体内の細胞が古くなったタンパク質をアミノ酸に分解して再利用するプロセスを指します。オートファジーが機能すれば細胞は若々しい状態を保つのですが、常に作動しているわけではありません。

 16時間の空腹時間を必要とし、朝食を抜くのがちょうどいい。仮に20時に夕食を済ませたら、16時間後は翌日の昼12時になるのです

 昼食は断食明けなので胃腸に負担をかけないメニューを選ぶ。とろろそばやワカメそば、ピザやうどんなどを推奨。夕食は腹八分目であれば何を食べてもいいそうだ。

「朝断食+1日2食のスタイルです。単に朝食を抜くだけだと頭がぼーっとするなど、午前中の心身の活動が低下するため、『ニンジンリンゴジュース』を飲んで糖分を補います。

石原先生考案のショウガ紅茶。温かい紅茶にすりおろしショウガと黒砂糖(またははちみつ)を加えるだけ
石原先生考案のショウガ紅茶。温かい紅茶にすりおろしショウガと黒砂糖(またははちみつ)を加えるだけ
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 また、午前中に空腹を感じるようであれば、『ショウガ紅茶』を飲んだり、チョコレートや黒糖をつまんだりするといいです。血糖値が上がり、空腹感は収まっていくでしょう

 ニンジンリンゴジュースとショウガ紅茶は、空腹健康法の主役となるもの。石原先生自身も40年以上毎日飲んでいる。

「ニンジンリンゴジュースはスイスの自然療法病院で学びました。多種のミネラルとビタミンを含み、現代人の食事の欠陥を補う万能食といえます。ショウガ紅茶は私が考案しました。ショウガには身体を温め、血流を促進する働きがあります。

 漢方では種々の薬の成分として用いられ、現在も漢方薬の約7割に含まれているのです。紅茶にも優れた効能があります。漢方では色が濃いものほど身体を温める作用が強いとされ、お茶の中でも濃い色をしている紅茶はその代表格。抗酸化作用も備えています