ミネラル類

血圧の調整に働くカリウム、骨の形成や抗酸化酵素の作用を助けるマンガン、虫歯予防に寄与するフッ素などが含まれている。

ビタミンB群・葉酸

疲労回復や全身の機能維持に欠かせないビタミンB群や、ビタミンB群の一種である葉酸も少量含む。葉酸は「造血のビタミン」と称され、赤血球の形成を助ける栄養素。

香気成分

紅茶の葉の発酵過程でつくられる香気成分は600種を超え、キーアロマ(主要香り成分)は数十種以上になる。リラックスや気分転換などの作用も期待できる。

紅茶ポリフェノールの健康への影響

1・食後の血糖値スパイクを緩やかに

テアフラビンなどの紅茶抽出物は、食後の血糖値の上昇や中性脂肪の上昇を緩やかにする作用が報告されています。食後の血糖値スパイクや中性脂肪の上昇は、動脈硬化を進める可能性があります。紅茶ポリフェノールは、生活習慣病対策の一助となるかもしれません。

2・腸への作用

テアフラビンは腸内フローラ(腸内に生息する多種多様な細菌の集まり)に作用したり、神経伝達物質などの分泌を調節して腸管の動きを刺激することで、便通を整える可能性があることが動物実験で示されています。

3・心臓への作用

これまでに行われた研究の統合解析結果では、紅茶を習慣的に飲む人は、そうでない人に比べて冠動脈疾患(心臓に栄養を送る血管の動脈硬化が原因で起こる心筋梗塞などの病気のこと)の発症リスクが低くなることが報告されています。また、総死亡率が低くなる可能性も発表されています。

取材・文/百瀬康司

山岸昌一先生 昭和医科大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科学部門主任教授。医学博士。老化の原因物質である「AGEs(終末糖化産物)」研究の世界的権威。金沢大学医学部卒業。2025年、米国の調査機関「ScholarGPS」により、AGEsの分野で世界第2位、糖尿病の分野(65歳以下)で日本第1位の研究者として選出された。日本糖尿病学会賞、米国心臓協会最優秀賞、日本抗加齢医学会賞なども受賞。