目次
Page 1
ー 「やせる」より「やせた状態を保つ」
Page 2
ー ダイエット成功者に共通する「5つの習慣」
Page 3
ー リバウンドにつながる「危ない」ダイエット

 いろいろなダイエット法を試しても、気づけばまた元の体重に……。50代を過ぎると、体重を落としづらくなった、とため息をつく女性は多い。その理由は、決して「意志が弱いからではない」と断言するのは、美容・健康専門の医師・木島豪先生。

「女性は50代を超えると、更年期や閉経による女性ホルモンの変化で体脂肪、特に内臓脂肪がつきやすくなります。また、閉経後は身体活動量が大きく低下するというデータもあります。筋肉量や基礎代謝も落ちやすくなるので、若いころと同じ食事制限や運動をしても、体重を維持するのが難しくなるのです」(木島先生、以下同)

「やせる」より「やせた状態を保つ」

 さらに現代には、もう一つ、やせにくさを生む原因がある。私たちを取り巻く「太りやすい環境」だ。

「コンビニに入れば、目につく場所においしそうなスイーツが並んでいます。仕事や家事で疲れたら、甘いものに手が伸びるのも無理はありません。朝に『今日からダイエットするぞ!』と決意しても、一日を通して脳を活動させていると、夜には脳は疲弊しきっています。脳が疲れているときに甘いものを欲してしまうのは、人として自然なこと。この誘惑に勝つのは、並大抵の意志の強さでは無理でしょう」

 だから50代以降は、意志力に頼らないダイエットが重要、と木島先生は語る。

 そもそもダイエットの目的は「体重を減らすこと」ではない。

「頑張って体重が減ったら『ダイエット成功』と思いがちですが、実はそれが根本的な間違い。ダイエットは、一時的にやせることではなく、やせた状態を保つことなんです」

 英語のdietは、もともと「食事」という意味。体重を減らすことではなく、食事をコントロールして健康を保つことが、本来のダイエットの考え方なのだ。

 だからこそ、短期間で一気に体重を落とす方法は避けたい。極端に食事を減らすと、身体はエネルギー消費を抑えようとする「代謝適応」を起こす。ある研究結果では、極端なダイエット後は代謝の低下が長く続き、6年以上、基礎代謝が約500kcalも低いままだったという。

「短期間で体重を落としては、元の生活に戻る。その繰り返しが一番よくありません。摂取エネルギーより消費エネルギーを増やしながら、週0.5~1kgを目安に体重を落としていく。そして、その状態を維持することを目指してほしいですね。加糖飲料1本を水にかえるところから始めればOKです」